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「アジア大会出ません」 五輪代表争い、はや駆け引き 迫真・東京五輪2年前(1)

2018/7/26 日本経済新聞 朝刊

2018年の卓球の世界選手権団体戦で銀メダルを獲得した(左から)石川、平野、伊藤、早田。20年の東京五輪は3人しか出場できない=共同

「とてもじゃないけど出られません」。8月18日にジャカルタで開幕するアジア大会で、日本卓球協会は初めてトップ選手の派遣を断念した。石川佳純(25)、伊藤美誠(17)ら世界ランキング上位選手が、そろって出場を拒んだからだ。

「アジア版五輪」とも呼ばれる大舞台を差し置いて、選手たちが選んだのは同時期にチェコで行われるツアー大会。理由は五輪出場権にかかわる世界ランキングのポイント獲得だ。

男女3人ずつの東京五輪代表が決まるのは2020年1月と、まだまだ先。それでも今の日本では、五輪でメダルを取るより代表切符をつかむ方が難しい。特に女子は実績十分の石川を伊藤、平野美宇(18)、早田ひな(18)の同級生トリオが猛追する。「ライバルより少しでも上の順位をキープしたいのが選手の心情」。一人ひとりと面談した強化本部長の宮崎義仁(59)もアジア大会辞退に理解を示す。

■金メダル目標は30個、過去最高の約2倍

マラソン界で「異変」が起きている。8月26日に行われる北海道マラソンにトップ選手のエントリーが相次いでいるのだ。真夏のレースは消耗が激しく記録も出にくいが、日本陸上競技連盟の五輪強化コーチ、山下佐知子(53)は「東京五輪の経験ととらえる選手が多い」と話す。別の関係者は「9月のベルリンマラソン主催者から『日本からのエントリーが多すぎる』と連絡があった」と苦笑いで明かす。

ランナーたちが一斉に動き出した理由は、陸連が初めて導入した「一発選考」にある。来年9月15日に東京を舞台に行われ、優勝者に五輪切符が与えられる選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の創設は、これまで五輪のたびに議論を呼んできた選考の透明性向上だけが目的ではない。

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