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ライチ・バナナ… 日本産の南国フルーツ、多彩な魅力

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宮崎産ライチ、岡山産バナナ――。日本国内で生産されたトロピカルフルーツの存在感が高まっている。輸入品に比べれば生産量は限られるものの、おいしさや国産ならではの安心・安全のイメージを武器に各産地が売り込みをかけている。注目株の南国フルーツを食べ比べてみた。

冷凍輸入品にはない新鮮さ

6月下旬、東京・渋谷のイベントハウス型飲食店「東京カルチャーカルチャー」で開かれたイベント「マンゴーまつり」。東国原英夫・前宮崎県知事が一躍有名にした宮崎マンゴーのほか、鹿児島産のパッションフルーツや沖縄産パイナップル、岡山産のバナナなどがふんだんに盛り付けられたプレートが来場者に配られた。集まったのは約100人。「甘くておいしい」との声が会場のあちこちからあがる。JA宮崎経済連やJA鹿児島県経済連の担当者も登壇し、県産トロピカルフルーツの魅力をアピールした。

「日本で作ってるなんて知りませんでした」。仕事帰りの30代男性は目を丸くした。この日注目を集めたのは宮崎産のライチ。唐代の美女、楊貴妃が愛した果物として知られ、日本では中国からの冷凍品が多く出回る。国産は国内流通量のわずか1%と少なく「幻のフルーツ」とされる。

国内では宮崎県や鹿児島県でわずかながら栽培されている。農林水産省によると、2015年の宮崎県の生産量は約5トン。流通量が少ないため高級品として出回ることが多く、ある老舗高級果実店では1パック(9個入り)が1万円前後で並ぶ例もある。JA宮崎経済連東京営業所の池田大輔主査は「生産量が50トン、100トンと増えてきたら、もう少し手ごろな値段で売りたい」と話す。

記者も宮崎産ライチを1個食べてみた。みずみずしく、さわやかな甘さが口いっぱいに広がる。都内で会社を経営する真栄城町子さん(55)は「適度な酸味があり、輸入品にはない新鮮さを感じる」と顔をほころばせた。

宮崎県で導入されている品種は大玉が5割を占めているが、今後は「小玉の品種も栽培を増やしたい」と池田氏は話す。小玉のほうがパックに詰める個数を調整しやすく、商品単価を下げられる可能性があるためだ。会場では「味が濃い。こんなにおいしいなら、多少値が張ってでも買いたい」(30代男性)との声も聞かれた。

存在感を増しているのはライチだけではない。最近、岡山発の国産バナナが各地で広まっている。バナナの主産地は熱帯や亜熱帯地域だが、D&Tファーム(岡山市)の田中節三取締役が日本でも栽培を可能にする独自技術を開発した。バナナが氷河期を生き抜いた点に着目、苗の細胞を一時的に凍結して寒さへの耐性を高めてから植えることで、南国でなくても栽培できるようにした。

皮も食べられる岡山産「もんげーバナナ」

「もんげーバナナ」というブランド名で売り出したこのバナナの特徴は「皮まで食べられること」(田中取締役)。皮は薄く、サクサクした食感。皮ごとスライスして食べる人も多いという。マンゴーまつりの会場でも同じ技術を使って生産したバナナが配られた。試食した50代の女性は「ナスやトマトなど野菜の皮みたいに気にせず食べられる」と話した。一般的に輸入農産物は輸送中に害虫やカビが発生するのを防ぐため、収穫後に農薬を散布することが多い。健康への影響を気にする見方もあるが、国産なら「皮まで食べても安心。おいしさでも人気を集めている」(D&Tファーム)。同社が日本食品分析センター(東京・渋谷)に依頼して栄養成分を調査したところ、カルシウムなどの成分が一般的に流通しているバナナよりも多く含まれていたという。

D&Tファームは全国各地の農業法人などに苗木を販売しており、千葉県などでも出荷の準備が進んでいる。岡山県内の百貨店では1本当たり650円程度で売られた例もあり、1房150円前後の輸入品に比べ割高だが、売れ行きは好調という。

鹿児島県などではパッションフルーツも生産されている。半分に切ってスプーンですくって食べるのが主流だが、「バニラアイスやヨーグルトと一緒に食べると、酸味がまろやかになっておいしい」(東京・新宿の高級果実店、新宿高野)。同社の久保直子フルーツコーディネーターは「高価で贈答用中心のライチに比べ、パッションフルーツは比較的安価で普段の生活に取り入れやすい」と話す。

各産地が国産トロピカルフルーツを普及させようと動き出している。まだ値は張るが、南国の多彩な味わいを楽しめる場面が広がりそうだ。

(岡村麻由)

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