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立川談笑、らくご「虎の穴」

長い落語も楽に暗記 プロ御用達「イメージ記憶」とは 立川吉笑

2018/7/22

高座に上がれば臨機応変に(東京都武蔵野市のホール)

落語会が終わったあと、打ち上げの席で隣に座った方から「よくあんなに長い噺(はなし)をたくさん覚えられますねぇ」と言われることが少なくない。そんなときは「いや、全然大したことじゃなくて、誰でも、簡単に覚えられますよ」と答えるようにしているけど、すると決まって「またまたぁ」とまるで僕が謙遜したように受け取られる。でも本当に、例えば落語を50席くらい覚えるのはそれほど大変なことではないと思っている。

チェックポイントだけ覚えればOK

そこには仕事なんだから噺を覚えて当然だという理由もあるけど、何より世間の皆さんが想像している噺の覚え方と、実際に我々落語家にとっての噺の覚え方に差があることが大きいように思う。

落語の覚え方には「イメージ記憶」と「一言一句」の2種類がある。これは落語界全体で統一された言い回しなどでなく、なんとなく多くの落語家が使っているような言葉だ。

大勢の方は我々落語家が噺の全てを“ちゃんと”覚えていると思われているに違いない。大勢の登場人物が出てくるし、物語もどんどん進んでいくのに、言い間違えたり言葉に詰まったりせず“台本通り”にスラスラしゃべれるなんて、やっぱりプロはすごいなぁと感心してくださる。

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