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ロボアドで運用続けると特典 ポイントやマイル付与 コツコツ投資の動機づけに

2018/7/17

写真はイメージ=PIXTA

 資産運用を続けるだけで、ポイントやマイルがたまるサービスがあると聞きました。どのような会社が手掛けているのですか。

◇  ◇  ◇

 昨年末ころから、一定条件を満たすと買い物で使えるポイントや航空マイルを継続的にもらえる金融サービスが増えてきた。

 コンピュータープログラムが投資配分などを指南する「ロボアドバイザー」や、買い物のおつり相当額が自動で投資に回る「お釣り投資」など新顔の運用サービスが中心だ。

 金融サービスを利用すると、ポイントやマイルがたまるというのは以前からあったが、「従来は住宅ローン契約時や新規口座開設時など1回限りのキャンペーンが主力だった」(大手航空会社のマイル担当者)。

 例えば、ロボアド「THEO(テオ)」を運営するお金のデザイン(東京・港)では一定条件を満たせば、テオで運用を続けるだけでポイントやマイルがたまる。17年11月から日本航空(JAL)のマイル、18年5月からはNTTドコモの共通ポイント「dポイント」に対応した。

 基本的に毎月末の運用残高に対し一定率でポイントなどを付与する。dポイントの場合、ドコモ回線の利用者は1.5倍に付与率が上昇し、100万円を1年間運用し続けると1800円相当のポイントがたまる。中村仁社長は「ロボアドのような金融サービスの場合、利用継続に重点を置いたポイント還元策と相性がいい」と話す。

 ロボアドでは、ウェルスナビ(東京・渋谷)も17年9月に全日本空輸(ANA)のマイル、18年5月にはJALマイルがたまるようにした。現在はANAとJALそれぞれで必要となる資産残高の額などの条件が異なっているが、「年内には両方の条件を統一し、利用者によりわかりやすい形に改める」(同社)。

 お釣り投資「トラノコ」のトラノテック(東京・港)はdポイント、ANAマイルに加え、電子マネー「nanaco」に交換できるポイントも加え、3種類から好きなものを選べるようにした。「新しいものを加える度に反響があり、今後も対象ポイントは増やしたい」(ジャスティン・バロック社長)

 各サービスとも口座開設前にためたいポイントやマイルを選び、所定の手続きをしないと付与対象にならないのが原則。通常は1度選んだポイントを他のポイントに切り替えることもできない。途中変更を認めるトラノコでも変更前のポイントが失効する場合があるので注意が必要だ。

 ポイントやマイルを継続付与する会社が最近増えたのは、運用残高に応じて手数料を徴収するロボアドなどのサービスが個人向けに徐々に広がってきたことが背景にある。各社は20代、30代を中心とする若い世代の新規顧客を獲得する手段ととらえている。ポイントサービスの広がりは利用者にとっても、コツコツ投資を継続する動機づけになるといえそうだ。

[日本経済新聞朝刊2018年7月13日付]

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