子どもにはお金がかかる 妊活から大学まで備えは早く人生とお金の分岐点をマネーハック(3)

マネープランは同時並行で実行するより、課題を個別にクリアするほうがシンプルで分かりやすいものです。「子が卒業するまでは学費準備に専念」「子が卒業したら自分の老後準備に取りかかる」というのは誰もが思い描くやり方ですが、実はこれ、今の時代はうまくいきません。

学費と老後資金の備えは同時並行で

晩婚化により高齢出産が増えたことで、30歳代後半から40歳代前半にかけて子どもが生まれる夫婦は増えています。

子どもの大学卒業が22年後(誕生月によっては23年後)だとすれば、親の定年が迫る時期に卒業するわけで、老後の準備をする時間はほとんど残されていません。わが家のケースでは私が65歳まで子どもの大学の学費負担が生じます。そこから慌てて毎年100万円の貯蓄を始め、70歳まで働いたとしても老後の蓄えは500万円しかないことになります。

人生100年時代の老後はとても長いものです。しかも晩婚化も進むとなると、学費を準備しつつ、自分の老後の備えも行っていく「同時並行」が今の時代の基本スタンスといえるでしょう。

我が家も子どもの学費の備えと同時並行で、個人型確定拠出年金(iDeCo)は毎月上限まで積み立てています。共働き会社員で企業年金がなければ、夫婦がそれぞれiDeCoや少額投資非課税制度(NISA)口座を開設すると老後への備えが一気にペースアップするでしょう。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)など。http://financialwisdom.jp
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ビジネスパーソンの住まいと暮らし
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