65歳から公的年金への依存度上昇 金融資産の確保を

日経マネー

皆さんは公的年金をどれくらい受け取ることができますか?

まずは絶対的な水準を知ることが第一です。毎年、誕生月に日本年金機構から「ねんきん定期便」が送られてくると思います。これを確かめればすぐに分かります。ご夫婦それぞれに送られてきますから、夫婦で計算する場合には二人分を合算してください。また最近では「ねんきんネット」からでも分かるようになっています。

年金のばらつきは小さい

出所:フィデリティ退職・投資教育研究所の「資産活用世代のお金との向き合い方」アンケート

ところで一般的にはどれくらいの公的年金を受け取っているかを見ておきましょう。2017年8月に「資産活用世代のお金との向き合い方」アンケートを実施しました。1万2000人の回答者のうち公的年金の受取金額を明示してくれた65~69歳の方のデータを分析すると、意外とばらつきが小さいことが分かります。

ちなみに、企業に勤めている夫と専業主婦の夫婦を想定すると、厚生年金保険と国民年金を合わせた夫婦二人の年金の年間総額は242万円強です(厚生年金保険・国民年金事業の概況による)。一方、共働きで夫婦共に厚生年金を受け取れるとすれば、こちらは合計すると年間で343万円強となります。夫婦共に国民年金の場合には、年間137万円弱です。

公的年金はこの受給額が終身で受け取れるので、頼りがいのある収入源といえます。もちろん今後この水準が減少することは避けられないでしょうが、それでも大きな収入限なのです。これは公的年金の大きな強みといえます。

その一方で、相対水準を見ると高収入の人はそれほど頼れないという限界も露呈します。自分の受け取れる公的年金を一般水準と比べてみれば分かると思います。相対的な比較にそれほどの意味はありませんが、現役時代の年収が高い人ほど、公的年金の受取額に平均とそれほど差がないことに戸惑うでしょう。これは公的年金の限界の一つです。しかし、それを知っていることは、公的年金以外の資金の使い方に違いをもたらすはずです。

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