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私のリーダー論

「時には感情的に」 褒めて叱って横浜市長の指導術 横浜市の林文子市長

2018/7/19

横浜市の林文子市長

横浜市の林文子市長は就任以来、女性の活躍推進に力を入れてきた。自身も「女性には無理」といわれた自動車販売の世界に31歳で飛び込み、営業成績トップの結果を出すなどして道を切り開いてきた。2018年4月には横浜市で初の生え抜き女性副市長が誕生。「男女が等しく、いい仕事ができる環境をつくりたい」と語る。(前回の記事は「『俺について来い』より包容力 女性市長の役所改革」)

■男性は女性の部下に遠慮しすぎている

――全国ワーストだった横浜市の待機児童数を2013年にゼロにしました。女性市長だからこその思いがあったのでしょうか。

「ゼロへの挑戦は09年夏の市長就任後、女性が働き続けられる環境を整えるために真っ先に取り組んだことです。10年4月の市の待機児童は全国最多の1552人。多くの方から『実現できるわけがない』といわれましたが、『解消』ではなく『ゼロ』と明確な目標を掲げ、きめ細かく現場のニーズを把握し、公民連携であらゆる手を尽くすことによって達成できました」

「今、首長は圧倒的に男性が多く、皆さん対策に力を入れていますが、最初に待機児童はこんなに大変な問題なんだということを多くの国民の皆さんが知ることになったのは横浜市の取り組みがきっかけだと思います。定義が見直され、18年4月の待機児童は63人でしたが、それぞれのご家庭に丁寧に寄り添うことを基本にゼロを目指したいですね」

――民間時代から女性リーダーの育成に熱心です。横浜市にも初の生え抜き女性副市長が誕生しました。

「在任中にふさわしい方を育てたいと思っていたので本当にうれしいことです。女性区長もずいぶん増やしました。企業で働き始めた当時は男女の仕事に明確に線が引かれていて、男性と同じように働きたいと転職を繰り返しました。ようやく出合った車の販売も、最初は『女性には無理』といわれました。経営者になってからも、優秀な女性が結婚や出産を機に泣く泣く辞めていく姿を本当につらい思いで見てきました」

「民間時代からいつも思っていたのですが、男性上司は『女性にきついことを言っちゃだめなんじゃないか』と遠慮しているのではないでしょうか。そんなこと全然ないんですよ。女性を部下に持つ方は絶対にそれをやめた方がいい。自身で壁をつくってしまっています」

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