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国際分散か米国株か インデックス投信めぐり議論白熱 個人投資家の手づくりイベント

2018/7/13

■全世界株の上昇を長期で上回る米国株指数

確かに米国株の長期的な上昇力は強い。例えば1990年以降でみてS&P500種株価指数は全世界株指数「MSCIオール・カントリー・ワールド指数(ACWI)」を上回っている。IT(情報技術)バブルで米国株が高値だった2000年を起点にすると似た動きだが、10年以降では再びS&P500がぶっちぎりだ。

行司役の筆者は「ここ数年のS&Pの円ベースでの成績は一部『追い風参考』を考慮する必要があるのでは」とコメント。通称「FANG(ファング)」と呼ばれる主力ハイテク株の上昇のほか、インフレ率の差を加味した総合的な米ドル相場である実質実効為替レートが過去の平均に比べ割高になっている影響が含まれているからだ。

水瀬氏は「私は日本、先進国、新興国と幅広く分散している。常に個別銘柄の株価や為替レートを見続けるのはしんどいから、今の国際分散のインデックス投資に落ち着いた」としたうえで、最近の米国株の強さの永続性に疑問を呈す。「現在のような強い上昇トレンドが20年も30年も続いていくかどうかは分からない。このトレンドが、次はインド、中国、ドイツ、英国で起きるかもしれない。それがどこか分からないから、国際分散投資をしている」

■米国株ブームは過熱気味?

これに関しては、たぱぞう氏も「最近の米国株ブームをみると『大丈夫かな?』と思うこともある。自分がブログを始めた16年春に比べ米国株のブログの数は現在5~6倍に増えている」と過熱ぶりを指摘。「自分はもともと逆張り派なので、ちょっとむずむずしている」と話すと会場から笑いが起きた。

そのうえで「新興国が成長しているのは事実だが、経済成長に合わせて株価が上昇しているかというとそうでもない。中国の電子商取引最大手、アリババ集団などのように、新興国で生まれた企業も米国で上場して米国株の指数に組み込まれていく(のだから米国株投資で新興国の成長も取り込める)」と指摘した。

筆者は「米国企業の活発な自社株買いは高株価を求められる経営者の保身の面もあり、成長資金が一部食われている可能性もある」などと気の利いたことを言おうとしたが、終盤は酔いが回ってしまったのか、少しろれつが回らなかった。

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