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画像はイメージ=PIXTA

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バブル期の大量採用時代にビジネス社会にデビューしたバブル入社組。現在アラフィフを迎えている。その世代の評判が「今すこぶる悪い」と人事・組織コンサルタントの相原孝夫氏は言う。自身同世代である相原氏は、バブル入社組への応援歌として新書『バブル入社組の憂鬱』(日経プレミアシリーズ)を刊行した。この世代が現役生活の残された時間を有益に過ごすには、どうすればいいのか、本書の一部を抜粋して連載で紹介する。前回「バブル世代、役職定年の先は? カギは3つの対処法」では、役職定年という難しいタイミングをうまく乗り切った事例を紹介した。今回は、なぜうまく対処できたかを考察していく。

◇    ◇    ◇

バブル世代の特徴がプラスに出るか、マイナスに出るか

なぜ、(前回紹介した)事例にある人たちはうまく対処できたのであろうか。

この点を明確にするにあたって、まずは、バブル入社組の特徴的な点を整理したいと思う。大きく以下の4点に分類できる(図表1)。

(1) コミュニケーション能力が高い
(2) 「根拠なき自信」がある
(3) 会社への依存心が強い
(4) 見栄を張りたがる

1つ目の「コミュニケーション能力が高い」という点については、「人当たりがいい」とか、時には「世渡りがうまい」などと言われることもある。「対人関係能力」や「人柄力」と言うこともできるであろう。

どうしてこの点が特徴的な点となっているのだろうか。一説には、バブル時代には大学は学ぶところではなく、様々な人と知り合って遊ぶ場であったことなどが関係していると言われる。

バブル入社組は、数の多さから中高生時代は受験競争の中にいたが、大学に入ると競争は終了したとばかりに、完全な売り手市場の就職環境下、就職の心配をすることなどなく、モラトリアムを満喫した。交際範囲の広さから、コミュニケーション能力が発達したという見方がある。

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