汗が滲むような暑さの中で、一陣の風に喜びを見出す─逆境を楽しむ余裕は、人生の価値を高めてくれるものだ。だから夏は、服で、モノで、積極的に風を楽しもう。その余裕は自ずと、佇まいにも優雅さをもたらしてくれるはずだ。
■DRAKE’S/ドレイクスのリネンオーバーシャツ
英国のシャツ工場で生まれる“風と遊べる”柔らかなアウター
風を受けてなびくほどクッタリとして柔らかい、ヘリンボーン織りのリネン生地を用いたオーバーシャツだ。そのシルエットはくつろいだ趣が溢れ、柔らかな素材使いと相まって随所に優雅なドレープを生じさせる。まさに、大人の余裕を感じさせる一着である。ちなみにドレイクスは、英国南西部サマーセットの老舗シャツ工場を自社工場として所有。この一着も、当地の熟練職人によって縫製されたものだ。3万6000円(ドレイクス 銀座店)
■TORAYA/銀座トラヤ帽子店のカギ編み ローラー・パナマ
丸められるほど柔らかく、軽い手編みの本格パナマハット
エクアドル産のトキヤ草=本パナマを現地で手編み、日本で型入れした逸品。そのざっくりした孔は、見るからに涼しげ。また組織がニットに近いため柔らかく、丸めて携帯することもできる。本格派にして、気負わず被れるのがいい。2万円(銀座トラヤ帽子店)
■master-piece×OHNISHITUNE SHOTEN/マスターピース×大西常商店のレザー扇子
そよぐ風はどんな香り?
薄くそいだカーフを扇面に使用。京都の扇子専門店が製作を手掛けたこちらは、高級感に溢れるとともに洋装との相性もいい。墨染めの黒と、ベジタブルタンニンなめしによる優しい風合いの白がある。革ケース付き。各1万9000円(MSPCプロダクト プレスルーム)