一生に一度は使ってみたい 一流ブランドの「大名品」
一流のブランドにはマスターピースといわれる名モデルが存在するが、ちょっぴり目線を変えてこれらに向き合うと、新しい発見を得られることがある。名品"プラスα"の魅力を秘めた、とっておきの大名品を紹介しよう。
■KITON/キートンの14ミクロンウールスーツ
14ミクロンの艶が生みだす最高の佇まい
プレタの最高峰スーツとして名高い、キートンのKBモデル。手仕事を駆使して生まれるナチュラルな肩線や、チェストからウエストにかけての美しいフォルムが名品の由縁だが、その造形美に不可欠なのが、厳選された素材。ここに注目すると、キートンのスーツの素晴らしさが、より鮮明に浮かびあがる。写真のKBモデルのスーツには、直径14ミクロン(スーパーにして180's)という、カシミヤに肉薄する極細原毛を用いたウール地を使用。そのしなやかさはまさに別格で、表面には品のいい艶感が現れる。佇まいにも自ずと、紳士の品格が滲むのだ。78万円(キートン)
■BROOKS BROTHERS/ブルックス ブラザーズのダブルブレザー リージェント
USA製のダブルブレザーが時を経て再び上陸
自社工場のサウスウィックで生産される、ダブルブレザーが約3年ぶりに復活。肩は同ブランドらしくナチュラルショルダーだが、シルエットは適度に細身の「リージェント」。アメトラの正統をモダンにこなせる、まさしく隠れた名品だ。8万4000円(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
■LEVI'S(R) AUTHORIZED VINTAGE/リーバイス オーソライズド ビンテージのユーズドデニム
いいアジ出してるまさかの認定古着
厳選したユーズドデニムを、必要に応じ補修したり、アレンジを加えて販売する新ラインより。'80~'90年代米国製のユーズド501を、現行501テーパーのシルエットにリメイクした、趣満点にしてスマートな一本だ。2万2000円(リーバイ・ストラウス ジャパン)
■OLIVER GOLDSMITH/オリバー ゴールドスミスのコンスル
あの大定番に一生使えるべっ甲フレームが
ウェリントンの永世定番たる「コンスル」には、希少なべっ甲素材を用いたモデルがある。その神髄は、天然素材ならではのヌメるような品のいい艶と軽さ。また、べっ甲は折れても修復が効くため、まさしく一生モノとして愛でることができるのだ。57万5000円(コンティニュエ)
■SUNSPEL/サンスペルの太リブTシャツ
ヨーロッパの名門が作る、欧風とアメトラのいいとこ取り
肉厚にして首リブは3cm弱と太め。サンスペルとしては珍しいモデルだが、昨年の秋冬に登場以来高い人気を誇る。一方で素材には、スビン綿とギザ綿を配合した特別なものを使用。同ブランドらしい、極上のなめらかタッチが堪能できる。1万円(サンスペル 表参道)
■JOHN SMEDLEY/ジョン スメドレーのスキッパーポロシャツ
上品かつリラックス感満点のスキッパーポロ
最高峰のニットポロで知られる英国老舗の隠れた定番作が、スキッパー襟の「ノア」。30ゲージの細かな編み立てや、シーアイランドコットンが織りなす極上の肌触りはそのままに、よりスポーティなテイストを楽しめるのが持ち味だ。2万6000円(リーミルズ エージェンシー)
■SMYTHSON/スマイソンのノート
打ち合わせで出すだけで違いが出せるノート
スマイソンの代名詞といえば手帳であり、そこに使われる「フェザー・ウエイト・ペーパー」。もちろん、この紙はこちらにも使われている。その気品ゆえ、打ち合わせ時などでこのノートを使えば、周囲と違いが出せ、一目置かれるはずだ。A4ジップホルダー7万9000円、リフィル5000円(以上ヴァルカナイズ・ロンドン)
※表示価格は税抜きです。
撮影/野口貴司(San・Drago)、若林武志、岡田ナツ子、大泉省吾、長尾真志、河野敦樹、池田佳史・仲山宏樹(以上BOIL) スタイリング/四方章敬、佐々木 誠 ヘアメイク/松本 順(辻事務所) 構成・文/伊澤一臣 文/長崎義昭・中河由起恵(以上Paragraph)、吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、間中美希子、礒村真介、酒向充英 イラスト/世戸ヒロアキ 撮影協力/横浜開港記念会館
[MEN'S EX 2018年8月号の記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。
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