水遊び感覚でイベント掃除 夫も子も楽しく家事メン
共働き家庭でトラブルのもとになりがちな、夫婦の家事分担問題。皆さんは、どうやって解決していますか? 最近は男性の意識が変わり、妻以上に家事をする夫も増えてきているとか。その一方、「全くやってくれない」と不満を募らせている妻もまだまだ多いと思います。家電で時間を産む『時産』を提唱する、家電コーディネーター戸井田園子さんに、夫や子どもを「家事メン」に変える方法として、今回は、夏季休暇に実行したいイベント掃除について考えていきます。
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「大掃除」と言うと、「年末にやるもの」と思っている人が多いと思いますが、実は夏季休暇のように、気温が高くなってきて水遊びが楽しくなるころに最適な「大掃除」があります。これを私は「イベント掃除」と名付けています。ぜひ今年は、休暇を利用して家族で「イベント掃除」に挑戦してみてください。
そのために必要なのは、やっぱり男心をくすぐる道具。ギア好き男子をうまく操る掃除道具をまとめてご紹介します。
男子ウケNo.1の「ケルヒャー」を味方に
なぜか掃除機には、男心をくすぐる製品が色々あります。その1つが、「ダイソン」。あの攻撃的なデザインとギミックは、男ウケがいいんですよね。
それと同じ理由で通販で大人気なのが、独特のイエローカラーでおなじみ、高圧洗浄機の「ケルヒャー」です。車を掃除するというCMで目にしたことのある人は多いのではないでしょうか。
高圧洗浄機とは、圧力をかけた水を吹き付けることで、汚れを落とすことができる掃除グッズ。汚れに対する攻撃力が高く、気持ちいいほど汚れが落ちます。CMでは一戸建ての庭で使っているシーンが多いですが、最近の高圧洗浄機は静音タイプが増えているため、マンションで使う人も増えています。
ケルヒャーのマルチクリーナー「OC 3」はコードレスだから、コンセントを気にする必要がなく、どこでも使えるのが便利ポイント。水だけでさっときれいになるから、掃除の後の満足感も大。掃除の楽しさを体感できる家電です。
このコンパクトタイプは、大型で本格的な高圧洗浄機より水圧は弱めです。なので、室内でも飛び散りをあまり気にせず使えます。例えば、キッチンや風呂まわりの排水口を掃除するなど、室内のちょっとした汚れを手軽に落とすのに最適です。
そのほか、サッシの溝掃除や子どもの自転車などの掃除にも便利。コードレスだから、お盆にお墓参りするときのお掃除にも役立ちますよ。
窓掃除を「修行」から「娯楽」に変えるアイテム
大掃除に必ず登場するのが「窓掃除」。年末の窓掃除は、ただでさえ寒いなかでの水仕事ということもあり、修行のようでなかなか前向きに取り組めません。窓掃除は、水が恋しくなる季節、つまり夏季休暇にやるのがおすすめ! 「窓掃除は、パパとボクにお願いするわね」と上手におだてて、任せてしまいましょう。
そして、ここでも活躍するのがケルヒャーの窓用バキュームクリーナー「WV 1プラス」。充電式なので、コードレスでどこでも使えます。バキュームクリーナーだから水だれがなく、拭きあとが残りません。掃除に不慣れなパパやお子さんでも上手にできるので、これまた掃除した後の満足感は大。やってみると楽しくて、パパとお子さんがWV 1プラスを取り合うかもしれません!
今回、ケルヒャー製品を2つ紹介していますが、実はケルヒャーが生まれたドイツはお掃除大国。個人宅の窓であっても景観の一部という考え方があり、もしそこから見える部屋の中が汚れていたら、ご近所さんが「お掃除をお手伝いしますよ」とやってくるというようなお国柄。そんなドイツで生まれたケルヒャー製品だからこそ、お掃除効果は絶大なんです。
そんなケルヒャー家電を目にしても「面倒だ」というような夫には、最終兵器を投入してその気にさせましょう。ロボット掃除機は一般的になってきましたが、窓を拭く掃除ロボット「ウインドウメイト RTシリーズ」は、窓ガラスを挟んで両面を拭くという近未来的な家電。韓国のRF社が開発した窓用ロボット掃除機です。これなら、男心をくすぐること間違いなし! 窓ガラスの厚みによって選べる4モデルあるため、メーカーサイトや店頭で「窓厚メジャー」が無料でもらえます。まずは、窓ガラスの計測から頼んでみてはいかがですか?
意外なものを使って、カーテンやカーペットをすっきりきれいに
次にご紹介するのは、普通のキャニスター型掃除機につけて掃除するアイテム「switle(スイトル)」。白物家電を卸販売するシリウス(東京・台東)が販売する。水を吹き出しながら吸引するので、こぼしたコーヒーや食べこぼし、ペットのおしっこも水の力ですっきりきれいに。カーペットのシミがぐんぐん取れるので、パパもついその気になってしまうかも。いっそ、「子どもの食べこぼし処理はパパ担当ね」とお願いしてみては?
最後にもう1つ。カーテンはできれば季節ごとに洗濯してきれいにしたいけど、大物洗いは骨が折れます。そこで活躍するのが、スチームアイロン。本分は衣類ケアですが、カーテンの除菌・消臭にも便利に使えます。「カーテンを除菌したいけど、高いところは届かないから…パパお願い!」と頼んでみては? おすすめは、大量スチームが魅力の ティファール「アクセススチーム プラス」。カーテンをスチームすることで、服のシワ伸ばしトレーニングにもなりますよ!
大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。その後、インテリア&家電コーディネーターとして独立。現在は、情報ポータルサイトAll Aboutをはじめ、雑誌・新聞・テレビなど幅広いメディアで活動中。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や、分かりやすい解説に定評がある。好きな家電は、お掃除ロボットなど、家事を任せられて時間を産んでくれる「時産家電」。
(ライター 井上真花)
[日経DUAL 2018年5月1日付記事を再構成]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
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