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N高等学校の奥平博一校長

N高等学校の奥平博一校長

メディア・出版大手のカドカワが2016年4月に開いた通信制高校、N高等学校(N高)。規制緩和や不登校生徒の増加などを背景に急増した通信制高校のなかには、ずさんな運営で閉鎖に追い込まれるところも出ているが、N高はカドカワのグループ力を生かして生徒を増やし、実績を積み上げている。奥平博一校長にN高の強みと課題を聞いた。

◇  ◇  ◇

JR新宿駅の近く、代々木ゼミナール本部校の敷地内にあるN高の代々木キャンパス。平日午後に訪ねると、教室やフリースペースで一心不乱にパソコンに向かったり、グループで楽しそうに議論したりする多くの若者の姿があった。皆、N高の通学コースの生徒たちだ。

通学コース、求めに応じ開設

N高は基本的に通信制だが、開校翌年の17年4月に「通学したい」という生徒からの要望を受け、通学コースも開設した。現在は首都圏に5つ、名古屋、大阪、福岡に1つずつキャンパスを構える。在校生はネットコースと通学コース合わせて約6600人。初年度の約1500人から2年で4倍以上に増えた。ちなみに「N」にはNetやNew、Next、Necessary、Neutralなど多様な意味を込めている。

沖縄県の伊計島にある本校=N高等学校提供

沖縄県の伊計島にある本校=N高等学校提供

奥平氏は「生徒数は、予想以上に伸びています」と笑顔を見せる。沖縄の「かりゆしウエア」姿なのは、代々木キャンパスに出張で来ているから。N高の本校は沖縄県の離島、伊計島にあり、普段はそこで勤務している。ただし、本校にいるのは教職員だけだ。年に1度の泊まりがけのスクーリング(対面授業)のときだけ、多くの生徒たちでにぎわいをみせる。通信制ならではの運営スタイルだ。

通学コースといっても、普通の学校のように先生と生徒が教室で顔を合わせて授業をするわけではない。あくまでインターネットを使った通信授業だ。それでも生徒の約3割が、「学校のほうが家より勉強がはかどる」「友達と一緒にプロジェクトを進めるのに効率的」など様々な理由で通学コースを選んでいる。通学日数別に週5日、3日、1日の3コースがあり、これも自分で選べるという。

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