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ヴェリーが答えます

インド経済の物差しは? 金需要や中間層の拡大に注目

2018/7/17

「インド経済の物差しになる指標には、どんなものがありますか」(東京都、50代男性)
マネーを呼ぶ「マネ~き(招き)猫」のヴェリーが、読者の疑問を解決します。

インドは、2024年に中国の人口を上回り世界一となります。50年代には国内総生産(GDP)で米国を追い抜く、との予測もある「最後の超大国」です。

インド経済を測る指標としてはGDPなどが注目されますが、今回はインドの独自性を示す指標をご紹介します。

ひとつは金の需要です。インドでは結婚式に、親が花嫁に金製品を持たせる風習があります。地方を中心に、金に対する信頼は今でもとても強いものがあります。

金の需要量は、経済成長率と同様の動きを示す傾向が強いことが知られています。16年には高額紙幣の廃止などで経済成長率は鈍化しましたが、金需要も減りました。翌17年に成長率が回復すると、金需要も大幅に増えました。英GFMSの調査によると、17年のインドの金需要は、前年に比べて3割近く増えたようです。

もうひとつが中間層の推移です。家計所得が5000ドルから3万5000ドルの中間層の人口は、10年の約5.5億人から、30年には9.6億人とほぼ倍に増える見込みです。中間層が増えると、冷蔵庫や洗濯機などの家電や、自家用車の普及率の上昇につながります。インドの家電普及率の推移をチェックすれば、消費動向や内需企業の業績動向を占うこともできそうです。

海外からの証券投資や直接投資(FDI)も確認しましょう。政府は外資規制を段階的に縮小しています。投資拡大で経済成長に弾みがつくと、株式市場の活性化にもつながると期待されています。

[日経ヴェリタス2018年7月8日付]

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