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食の達人コラム

海外セレブ、日本酒で一杯がステータス 泡や古酒人気 世界で急増!日本酒LOVE(2)

2018/7/13

海外の富裕層に日本酒の魅力を伝える舘谷さん(左から2人目)

海外セレブの間で日本酒がブームだという。関税や輸送コストの影響もあり、海外では日本酒の価格は高くなりがちで、ハイエンドなすし店などで味わう高級酒というイメージが定着している。このため海外では日本酒をたしなむことが一種のステータスになっているというわけだ。ビジネスで成功したエグゼクティブが優雅に日本酒を味わう。そんな姿に憧れる外国人ビジネスパーソンが増えているようだ。今回はそうした海外の富裕層を相手に、日本酒の魅力を広める女性経営者に取材した。接待に使う高級酒として、日本酒をどうアピールしているのかを探った。

海外の富裕層に日本酒を売り込んでいるのは舘谷葉子さん。ジャパントレジャーファインド(東京・杉並)の代表取締役で、スウェーデン・スイス・オーストラリアを拠点に、欧米の富裕層などに日本酒を紹介している(国内の販売はしていない)。外資系金融機関で働いていたことから、グローバルな人脈を持っており、それを生かして活動している。

さらに一般社団法人の日本のSAKEとWINEを愛する女性の会(通称、SAKE女の会)のメンバーとして、外国人などに日本酒セミナーなども開催している。

「外国人向けの日本酒セミナーが増えています」と話す舘谷さん。最近の例では、米国で上場し日本でも事業展開する大手製薬会社の外国人役員向けに、日本酒セミナーを実施した。外国人の経営幹部は日本人とチームビルディングするにあたり、日本酒の歴史や味わい方などをセミナーで習得した。「日本酒は日本人とのコミュニケーションの一助になる」(舘谷さん)と考えているからだという。

この幹部らは食通でワイン愛好家が多く、ワインと比較しながら日本酒を楽しく学んだ。さらに理系出身者が多いことから、酵母や醸造にも詳しく、会話が大いに盛り上がったという。「日本酒は外国人ホワイトカラー層の間で、一種のステータス・シンボルともなっています」(同)。

「米国のようなある程度成熟したマーケットでも倍以上の価格で販売されていますし、北欧やオーストラリアなどでは国内小売価格の3~4倍程度で日本酒が販売がされています」(同)。舘谷さんは日本での外国人向けセミナーだけでなく、世界各国でも日本酒を売り込むためにセミナーなどを開催している。そこで分かるのは、国ごとに日本酒の人気銘柄が異なる点だ。

スウェーデンでの日本酒セミナーの様子

舘谷さんの日本酒輸出先の1つ、スウェーデンでは「日本酒デビューという人でも、フルーティーな大吟醸より、香りが穏やかでキレのよい辛口のお酒や純米酒などのコクのある旨口系の方を断然好みます」(同)という。

スウェーデンではスピリッツ類がよく飲まれ、酒に詳しい国民も多い。一般にビギナー向けとされる甘口やフルティーな酒はあまり支持されないのだという。テイスティングセミナーでも、残さずに全種類の日本酒を飲み干す人が多く、舘谷さんも驚いた。

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