足が元気になるリカバリーサンダル 海でも街でもOK
レジャーでも街歩きでも 2018年夏狙い目のサンダル(下)
今夏に履きたいサンダル特集。スポーツサンダル、レザーサンダルに続いて紹介するのは、注目度急上昇中のリカバリーサンダル。リカバリーサンダルとは、ランニングなどのスポーツ後に、足の疲労を回復させるために履くサンダルのこと。しかし昨今は、足への負担の少ない、クッションの効いた履き心地から、タウンユースとしての人気も高まっている。アフタースポーツ、街履き、オフィス履き、そしてビーチでも使える、リカバリーサンダルの注目作を紹介する。
極厚ミッドソールを搭載したホカ オネオネ
ホカ オネオネは、独自のオーバーサイズミッドソールにより、抜群のクッション性と軽さを持つランニングシューズを展開する人気ブランド。リカバリーサンダルにも、この分厚いミッドソールを採用している。
「もともとはランニングなどで足を酷使した後のリラックス用サンダルですが、その履き心地のよさから街履きなど普段使いで購入される方が増えています」(デッカーズジャパン HOKA ONE ONEマーケティングPRの河野理恵氏)
EVA(エチレン・酢酸ビニール共重合樹脂)製のサンダルは、フットベッドが非常にやわらかく、足をやさしく包み込むように設計されている。衝撃吸収性に優れたボリュームのあるミッドソールと相まって、快適な履き心地を実現。サンダル自体もとても軽く、はだしでいるよりも心地いい。
「人気のブラックは、オンラインストア、取扱店の店頭ともに完売状態が続いています」と河野氏。「メインユーザーは、やはりホカ オネオネのコアなファンであるランナーの方が中心」だが、同社のスニーカーをきっかけに、リカバリーサンダルをファッションアイテムとして購入する20~30代の男性も増えているという。
ウーフォスは着地の衝撃を大幅軽減
リカバリーシューズブランド、ウーフォスのサンダルも優れた衝撃吸収性を備えている。サンダルに用いられている独自素材の「OOfoam(ウーフォーム)」は、一般的なEVAミッドソールと比較して、着地の衝撃を軽減する性能が37%も高いという。
「基本的にはアフタースポーツでのリカバリー(疲労軽減や疲労回復効果)としての使用をお勧めしていますが、ソックス履きなどでタウンユースとして購入される方も多い」(ウーフォスの輸入販売を手がけるアルコインターナショナルの営業部の金岡克宜氏)
人間工学に基づいたデザインも特徴。開発に2年半を費やしたフットベッドは、足のアーチをしっかりサポートし、背中や膝、足のストレスを軽減して自然な歩行を促すという。アスファルトを歩いても衝撃が足に伝わらないほどクッション性も高い。
「スライドタイプの本モデルは、2018年2月の発売から3万足近くを販売。ランナーのみならず、ほかのスポーツや普段使いのニーズも高い」と金岡氏。主な購買層は20代後半で、男性6割、女性4割だという。トレーニング後に必ず履くようにしたら、大会でいいタイムが出たという声もあったそうだ。
街履きに適したデザインのアグ
シープスキンブーツで人気のUGG(アグ)からも、アフタースポーツ用サンダルが登場している。アッパーに、表と裏が異なるツインフェイスのシープスキンを用いたアイコニックなデザインが特徴だ。
毛足の長さから夏に履くには暑そうなイメージがあるが、通気性がよく、熱と湿気を逃がして体温に近い温度に保つという性質があるため、実際はドライで涼しく感じられるという。「ツインフェイスのシープスキンは通気性がよく、夏は涼しく冬は暖かいという特徴があります」(デッカーズジャパンのUGG マーチャンダイジング マネージャーの高頭誠子氏)。足の甲への肌当たりもやさしく、履き心地は抜群だ。
インソールには解剖学に基づいた形状のEVAフォームを採用。フットベッドには表面にマイクロテクスチャー加工が施され、足が吸い付くような感覚が味わえる。アウトソールにも、軽量で、同社独自のグリップ力・耐久性に優れた同社独自の「Treadlite by UGG」を採用。タウンユースに適した見た目だけでなく、機能性も両立している。
「履き心地がいいととても好評で、サンダル全体の売り上げは昨年対比で大きく伸びています」と高頭氏。同じデザインで素材違いの商品も展開しているが、特にこのツインフェイスのシープスキンを用いたサンダルの人気が高いという。
真夏のスポーツサンダル デザイン性高いコラボが人気
この夏を歩くレザーサンダル 高級感と履き心地に魅力
足が元気になるリカバリーサンダル 海でも街でもOK
(ライター 津田昌宏、写真 野町修平=APT、スタイリング 宇田川雄一)
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。