年金・老後

定年楽園への扉

シニアの運用 「損失限定型」投信が最適って本当? 経済コラムニスト 大江英樹

2018/7/26

損失限定型投信では100万円投資すると、信託報酬1%として年1万円かかります。一方、インデックス投信の信託報酬はかなり下がってきており、0.2%程度の商品も珍しくありません。20万円の購入では年400円で済みます。長く運用すればするほどトータルでは大きな差になるでしょう。

要は、リスクのコントロールは別に高い手数料を払って運用会社にお願いする必要はないわけです。目新しい言葉やセールストークに惑わされてはいけません。

■高い手数料の商品を買う必要はない

資産運用では自分がどれほどのリターンを望み、リスクを取れるのかを考えることが大切です。老後資金を運用するシニアは過大なリスクを取らない方がいいというのは事実でしょう。だからといって、安心そうだからと高い手数料の商品を買う必要はありません。

大事なのはリスク資産に一定額を振り向けつつも、残りは現預金として確保しておくことです。これならマーケットの動きがどうなろうと、全財産を失うことはありません。

多少の手間はかかるかもしれませんが、自分で手数料の安いインデックス投信を探す方が得策でしょう。現役時代と違い、定年後は時間に余裕が出てくるのでそれは可能だと思います。

「定年楽園への扉」は隔週木曜更新です。次回は8月9日付の予定です。
大江英樹
野村証券で確定拠出年金加入者40万人以上の投資教育に携わる。退職後の2012年にオフィス・リベルタスを設立。著書に「定年男子 定年女子 45歳から始める『金持ち老後』入門!」(共著、日経BP)など。http://www.officelibertas.co.jp/

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