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山崎まさよし(上)、スキマスイッチ(下) 2017年1月に杏子、山崎まさよし、スキマスイッチ、秦基博らが所属するオフィスオーガスタの全株式を取得。新レーベル「AUGUSTA RECORDS」も設立した。藤倉氏はオーガスタの代表取締役会長も務める。

「実際にストリーミングのシェアが65%に達し、ダウンロードを含めたデジタル売上が8割を超えるアメリカのマーケットは、16年、17年と2年続けて2桁成長している。ストリーミングをさらに広げたり、BTSのように海外に進出するなどの施策は必要ですが、日本のユニバーサルでも売り上げを今後10年間で倍にするのは不可能ではないと考えています。

そのためには、大きく変化し多様化するマーケットに対応していかなくてはならない。例えば、アーティストとの契約形態1つ取ってもそうです。2年契約でその間に何枚リリースをしてというような、標準的な形式などはもうありません。お互いが望んで長期にわたる契約を結ぶこともあります。

昨年にはオフィスオーガスタから全株式を譲り受け、パートナーとして取り組みを始めました。オーガスタのアーティストにユニバーサルの海外ネットワークなどを生かしてもらう一方、彼らの持つライブ制作やマーチャンダイジングなどの高い経験値をユニバーサルのアーティストにも還元する。ポルカドットスティングレイという新人バンドは、オーガスタのマーチャン部門が一緒に手掛けたことで、売り上げを伸ばしました。

ジャニーズさんとは、いずれビルボードで勝てるアーティストを作ろうと、『Johnnys' Universe』という新たなレーベルを立ち上げました。King & Princeという若いグループが本気で世界を目指せるように、スタッフィングから海外進出を視野に入れた枠組みを作っています」

デジタルのシェアは3割

デジタルへの取り組みも積極的だ。日本ではダウンロードとストリーミングを合わせたシェアは昨年の段階でまだ2割ほど。パッケージ売り上げへの影響などから人気アーティストの多くが二の足を踏むなか、ユニバーサルではDREAMS COME TRUEや福山雅治などのベテラン勢もストリーミング配信に乗り出している。

「うちは洋楽が強いというのもあって、昨年の段階でデジタルのシェアは30%くらいありますね。配信に関しては海外のユニバーサルの状況も分かるので、ジャスティン・ビーバーは、テイラー・スウィフトは、と1つずつデータで説明しています。CD、ダウンロード、ストリーミングとお客さんの重なりは低いし、流れはどんどん変わってきているので、少しずつ理解が広がってきました」

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