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レンタル普段着、定額でお届け スタイリストが選定

エアークローゼット社長 天沼聰氏

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NIKKEI STYLE

スーツやドレスの貸衣装が一般的なファッションレンタル。この常識にIT(情報技術)で挑戦、女性向け普段着の月額制ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」を運営するのがエアークローゼット(東京・港)だ。天沼聰社長に事業の狙いと特徴を聞いた。




――どのような経緯でサービスを始めたのですか。

「新しいファッションとの出合いは、年齢を重ねるごとにどんどん減ってしまいます。特に女性は仕事が忙しくなったり、子育てが始まったりと、生活の変化が激しい。こうした変化を経ると、ファッションに新しい出合いを求める時間はどうしても減ってしまいます」

「しかし、生活リズムが変化して、時間がなくなっても、若いときのように新しいファッションと出合える機会があったらワクワクしませんか。我々は、そうした機会をつくりたいと思い、エアークローゼットを立ち上げました」

■忙しい中でも新しい洋服と出合える

――エアークローゼットの特徴を教えてください。

「日本初の普段着に特化した月額制のオンライン・ファッションレンタルです。最初に自身のサイズ感や、色味などを登録していただくと、それに基づいてスタイリストが選んだ洋服を、登録から数日で自宅にお届けします。サービスは税別6800円(月1回3着、別途返送料)の1カ月プランからとなります」

「現在の登録会員数は16万人。特に20歳代後半から40歳代が多く、働く女性が9割です。通常のレンタルサービスでは一点一点自身で選ぶ必要がありますが、エアークローゼットではスタイリストが洋服を選んでくれるのが特徴です」

――実店舗も展開しています。

「16年秋から、賃貸仲介のエイブル(東京・港)と提携し、東京・神宮前にファッションレンタルショップをオープンしました。『体験』をサービスのコアに置いているので、実際にものに触れ、コミュニケーションできる場がほしかったからです」

「加えて、オンラインよりも店舗の方がパーソナルスタイリングの際に顧客とのやり取りが多くなるので、さまざまな質問を試すことができます。これまでにない質問項目を問いかけて、その顧客を一層知ることができれば、オンラインに反映して、品質を高められると考えています」

■ユーザーデータを活用して研究も

――顧客から集めたデータはどのように活用していますか。

「レンタルした洋服を着用した顧客の感想をデジタルデータ化しています。データがどんどん蓄積されていくので、現在では人工知能(AI)の専門家を顧問として迎え、アルゴリズム(計算手順)を使って個々の趣味趣向をより理解できるように研究を進めています」

「ITはあくまでもツールです。そのツールをどう使うのか。その勘所がファッション業界にもどんどん入ってくると面白いと思っています。当社のデータの考え方も、ITのテクノロジー企業では当たり前かもしれませんが、それをファッションに導入するところがこれまでにないところです」

――あらゆるモノがネットにつながるIoT化にも取り組んでいます。

「現在は倉庫に10万着以上の洋服を保管しています。我々の事業は、取り扱う洋服の点数が多く、またシーズンを重ねるごとに点数も増えていきます。このため、大和ハウス工業グループと、AIやIoT、ロボットを活用した倉庫内作業の最適化、効率化を目指す研究開発に取り組もうとしています」

「例えば、通常、洋服は倉庫のラックに保管していて、どれをピックアップするかの指示に従い、人間が取りに行きます。しかし、我々の倉庫ではロボットが走り、ラックを持ち上げて持ってきます。つまり、人間は移動しなくてすみ、ピッキング作業を効率化できます。また、人の通路を考える必要がなくなるので、保管スペースの効率が圧倒的に上がるのです」

■自社で自由にできる状態をつくる

――なぜデータやITを活用した取り組みを自社で進めているのですか。

「スタートアップだと、あえてネットだけに事業を絞ったり、委託先に業務を全て任せたりというところが多いですが、私はそうしたことが好きではありません」

「本質的なサービス品質、ユーザー体験の品質を高めたいと考えたときに、自社サービスの改善を他社に委ねるのは本来あるべき姿ではないからです。サービスのコアとなっている部分は、自社で自由にできる状態とすることが大事だと思います」

――今後、どのような展開を考えていますか。

「我々は『女性向けの洋服のレンタル』をしたいと考え、サービスを立ち上げたわけではありません。『人々のライフスタイルの中にファッションとのワクワクする出合い体験をつくりたい』との思いが出発なのです。今後は女性に限らず、メンズやシニア、あるいはマタニティー限定など、幅を広げていきたいと考えています」

「またパーソナルスタイリングに注力をしているので、一人ひとりに合った洋服を提案する、その品質を高めていきます。年内にはアクセサリーの展開もスタートするので、これにより、ファッションとの出合いの幅を広げることができると思っています」

天沼聰氏
1979年生まれ。2002年英ロンドン大卒、アビームコンサルティング入社、IT・戦略系のコンサルティングに従事。11年楽天入社、ウェブのグローバルマネージャーを務める。14年ノイエジーク(現エアークローゼット)設立。千葉県出身。

《会社概要》
社名:エアークローゼット 設立:2014年7月 所在地:東京都港区 資本金:約8億円 事業内容:ファッションレンタルサービス「airCloset」、ファッションレンタルショップ「airCloset×ABLE」、パーソナルショッピングアプリ「pickss」の企画・開発・運営

文:FACY編集部 岩崎佑哉(https://facy.jp/) 写真:長井太一

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