専門性かチャレンジか 今いる会社で成功する選択は?20代から考える出世戦略(37)

離職ゼロの人と、離職1回で今も在職している人の割合を合計すると、25歳時点の72.2%を頂点に、59歳の55.7%までゆるやかに減少してゆきます。この減少割合は毎年0.5%程度とゆるやかなものです。

つまり大半の人たちは今いる会社でそのまま頑張りたいと思っているということです。これは人間の心理的にも不思議なことではありません。転職などの変化の先に、必ずしも良い結果が待っているとは限らないからです。

さて、仮にあなたがこのような「今いる場所でがんばりたい」タイプだとして、今の会社で自分自身が望むような生活をしたいと考えたとしましょう。そしてできれば転職せずに引退を迎えたいとします。その場合、どのような行動をとれば成功しやすいのでしょう。

そこでまず、ほとんど転職しない会社の人たちが、どんな行動を優先しているのかを確認してみましょう。

3つの回答傾向からわかる転職しない人の行動

セレクションアンドバリエーションで人事制度を構築する際には、まずその会社の社風を確認します。そのデータを用いて、いままでに人事制度改革をご支援してきた中でも、特に中途転職がほとんどない会社の社風データを統合した結果をお見せしましょう(これは特定の一社ということではなく、複数の会社の結果を統合したものです)。

社風確認の設問のひとつに、あなたはどの行動を好みますか、というものを用意しています。その際の選択肢は8つです。

「専門性」を活かして仕事がしたい。
「プライベート」を大切にしながら仕事がしたい。
「出世」したい。
「規律性」を守って仕事がしたい。
「新規性」のある仕事がしたい。
「自由」度の高い仕事がしたい
「チャレンジ」できる仕事がしたい。
「社会貢献」できる仕事がしたい。

この8つの選択肢は、キャリアアンカーと言われる、仕事をする上で個人が大切にしている価値観を示したものです。そしてこれらについて「一番やりたいこと」「一番やりたくないこと」を選んでいただいたデータがこちらです。

第1の回答傾向は「とてもやりたいこと」です。図でいうと右下になります。「一番やりたい」傾向が強くて「一番やりたくない」傾向が弱い選択肢群です。ここで選ばれた選択肢は「『専門性』を活かして仕事がしたい」「『プライベート』を大切にしながら仕事がしたい」という結果でした。この結果についてはおそらく多くの方が納得できるでしょう。

今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
注目記事
次のページ
順応するか逆張りか
今こそ始める学び特集
ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら