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豪快、キンキの湯煮 味付けは意外なウスターソース ふるさと 食の横道(2) オホーツク編

2018/7/10

高級魚キンキをお湯で煮た郷土料理 脂が抜けて食べやすくなるという

 7月3日、女満別空港に降り立つと、北見市のまちおこし団体「オホーツク北見塩やきそば応塩隊」の梶井敏幸さんと中鉢弘昭さんが待っていた。今度の旅はこの2人にナビゲートをお願いした。梶井さんとは旧知にして同い年。2人ともプロの料理人だ。

 中鉢さんの車で網走港に行く。帽子岩を見るのが目的だった。どうしてこんな形になったのかわからないが、海の上に文字通り帽子のような形の岩がそびえている。

 網走川の河口に面した道の駅「流氷街道網走」から帽子岩がよく見える。キッチンさんが盛んにシャッターを切る。冬になると目の前から流氷観光砕氷船「おーろら」が発着するのだが、夏のいまは別の観光ルートに就航しているそうだ。

 昼ご飯は港の近くで取った。しかし観光客相手のその店は拍手をしたくなるようなヒドイ店だった。ちゃぶ台をひっくり返そうかと思ったが、作り付けだったのでひっくり返せなかった。「大歓迎を受けたね」と梶井さんが苦笑いした。晩ご飯で挽回するぞ。

 様々な映画の撮影地になった能取(のとろ)岬に行ってオホーツクの海を眺め、暗くなる前に網走のホテルにチェックインした。

「晩ご飯で挽回するぞ」という意気込みで入ったのは、飲食街の真ん中にある「喜八」。カウンター前の氷を詰めたケースにソウハチ、厚岸産のカキ、ツブガイ、ナメタガレイ、ニシン、ソイ、キチジ、ウニ、ホタテ、タラバガニ、毛ガニが並ぶ。北の海の恵みだ。

「アジやサバがありませんね」と言うと、梶井さんと中鉢さんが「アジは食べないからね」と口をそろえた。取れない魚は食べないのだ。同じ理由で西日本ではニシンやホッケを食べない。

 メニューの中からカラフトマスの自家製スモークを頼んだ。オホーツクサーモンとも呼ぶ。カキも焼いてもらおう。いやツブガイの刺し身も食べるぞ。ビールは北海道に来た以上、サッポロクラシックで決まり。どれも説明不要の美味。昼間の不愉快さが消えていく。

 店長の菅原豊さんが、裏メニューにホッカイシマエビがあると言う。「ぜひお願いします」。

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