マネー研究所

学んでお得

お得に鉄道・バス三昧 初乗り「一筆書き」に記者挑戦 数百円で得る非日常

NIKKEIプラス1

2018/7/12

高崎駅からは非電化区間を走る気動車に乗った(JR高崎駅構内)

 都市部の鉄道・バスを乗り継ぎながら、最安料金で小旅行を楽しむ方法がある。最初から最後まで同じ経路を通らない「一筆書き」の旅だ。鉄道ファンの旅好き記者(43)が鉄道、バスにそれぞれ丸1日を費やし、体験してみた。

■経路の重複と同じ駅の通過はNG

 JRは東京、大阪、福岡など5都市圏で「近郊区間」を設定していて、区間内であれば実際に乗車する経路にかかわらず最も安い経路で計算した運賃で乗車できる。

 例を挙げると、JR東日本の山手線で渋谷から1駅離れた恵比寿へ行く場合。外回りに乗ってぐるっと1周して恵比寿に行ったとしても運賃は1駅分で計算される。「一筆書き」はこの途中経路を近郊区間内にできるだけ広げ、初乗り運賃で鉄道の旅を思う存分楽しもうというものだ。

 もちろんルールはある。有効期間は1日。乗車経路が重複したり、同じ駅を2度以上通ったりしてはいけない。

 記者が時刻表を見ながら作成したルートはこうだ。日暮里駅(東京都)から千葉、茨城、栃木、群馬、埼玉、東京、神奈川を経由し、西日暮里駅(同)に着く。移動距離は約450キロメートル、運賃はICカード利用で133円だ。

■約12時間、450キロメートルの旅

 6月下旬の1日を使い一筆書きの旅に出た。今回のルートは待ち時間も含めると、所要時間は約12時間。途中下車はできないので自宅から豚の生姜焼き弁当を持参した。車内で弁当を食べられるように、最初の常磐線は別途980円のグリーン券を購入。午前9時16分発に乗車した。

 この日はあいにく梅雨空だったが、車窓に広がる常磐路の緑を楽しむことができた。土浦(茨城県)に近づく辺りで弁当を広げた。高崎(群馬県)からは非電化区間を走る気動車にも乗った。特段、名所が見えるわけではないが、平日に都会から離れ、渡良瀬川や荒川ののどかな風景を眺めるだけで心が和んだ。

マネー研究所新着記事

ALL CHANNEL