定年後の田舎暮らし まずお試しで滞在型農園はいかが経済コラムニスト 大江英樹

敷地内に「ラウベ」と呼ばれる農園付きの小規模住宅が30棟配置されており、利用者はそれを借りて暮らします。ファミリータイプとシニアタイプの2つのタイプがあり、区画は抽選で決定。1年ごとの契約で最長5年間(ケースによっては8年間)、使用料金は毎年40万円弱(別途光熱費などがかかる)です。

住民票を移さず、短期滞在で農業体験

冬期間を除き月に最低4日間(2泊以上)滞在するのが条件だそうで、利用者は定年になった人もいれば、現役世代の人もいます。東京から新幹線だと2時間足らずなので、現役世代の人の中には金曜日の仕事が終わった後にやって来て週末を過ごし、東京に帰る人もいるそうです。住民票は移さず、あくまでも住宅を借りて短期滞在するという形式です。

いわば、定年後の地方移住の予行演習といえます。施設によって内容は違うでしょうが、同じような施設は全国にあると思いますので、興味がある方は一度体験してみてはいかがでしょう。

もちろん、田舎の暮らしが合わなくて都会に戻る人もいるでしょう。それでも1年単位での契約ですからとても気が楽です。

小千谷市の施設では農業体験だけではなく、ハンドクラフトを作ったりしている人もいて、それぞれのセカンドライフを満喫しているようでした。自然が好きな人にはきっと楽しい暮らしなのだろうと思います。

実は私は都会暮らしが好きなので、今のところ地方移住の予定はありません。しかしながら、こうしたお試しができるのはなかなか面白い時代になった気がします。今後リタイヤしたシニア層が増えていくにつれ、バラエティーに富んだ地方移住の方法がさらに出てくるでしょう。

「定年楽園への扉」は隔週木曜更新です。次回は7月26日付の予定です。
大江英樹
野村証券で確定拠出年金加入者40万人以上の投資教育に携わる。退職後の2012年にオフィス・リベルタスを設立。著書に「定年男子 定年女子 45歳から始める『金持ち老後』入門!」(共著、日経BP)など。http://www.officelibertas.co.jp/
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