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家庭向けロボ、見守り機能が進化 離れた親に贈りたい

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NIKKEI STYLE

人間と会話できる家庭向けのコミュニケーションロボットが注目を集めている。さまざまな製品が登場する中、「玩具」として自分で楽しむだけではなく、離れて暮らす親に贈る子どもが増えているというのだ。

◇  ◇  ◇

コミュニケーションロボットとは、会話や動作を通じて人間と交流できるロボットのことだ。ソニーが発売した犬型ロボット「aibo」などが有名だが、最近は、コミュニケーションを楽しむだけでなく、「見守り」の機能を備えたロボットも増えている。これらを利用すれば、ロボットを通じて、離れて暮らす親や高齢の家族、留守番中の子どもの様子を遠隔で知ることができる。

受信したメッセージを読み上げたり、リマインド機能で薬の飲み忘れを予防したりできるほかに、音や温度を感知し、一定期間以上反応がなければアプリで通知する機能を持つロボットもある。遠隔地に住む親の見守りのために、これらを購入し親にプレゼントする30~40代が増えているという。

キーワードは「ゆるやかな見守り」

「見守りロボットが果たしているのは、ペットとロボットの中間の役割」。そう話すのは、東京・新宿の高島屋にある「ロボティクススタジオ」で、ロボット製品の買い付けを行う田所博利さん(高島屋MD本部 子供・情報&ホビーディビジョン セントラルバイヤー)だ。

ロボティクススタジオには、コミュニケーションロボットから子どもの教育用のプログラミングロボットまで、さまざまなロボットが20体ほど並ぶ。売り場にはシニア層や、30代後半から40代の人が多く訪れる。離れて暮らす親に贈ったり、留守番をしている子どもの様子を見たりする用途で買われることが多いという。

「親にプレゼントする場合は、かわいらしい見た目が重要になります。最近はスマートスピーカーも普及してきましたが、これにただカメラがついただけでは抵抗感を示す方が多い。見守っている感が少なく、自然に使ってもらえる『ゆるやかな見守り』がキーワードです」(田所さん)

見守り行為を「監視されている」と感じる人も少なくない。ロボットをペットや子どものようにかわいがり、日常的に話しかけてもらうことで、結果的に見守りにつながることが理想というわけだ。

スタジオを訪れた人が「かわいい」と声を上げるのが、有名なロボットクリエイターの高橋智隆さんのデザインを取り入れたロボットたち。NTT東日本の「Sota」、FRONTEOの「Kibiro」、シャープの「RoBoHoN」など、丸みを帯びたフォルムに大きな瞳が特徴的だ。

「一番人気はSota。NTT東日本というよく知られた企業がサービスを展開しているため、シニア層に安心感があることや、サポート体制が充実していることが理由です」(田所さん)

見守られる側のプライバシーにも配慮

Sotaとほぼ色違いの「Kibiro」も「見守りロボットとしてよくできている」(田所さん)。

Kibiroはロボット好きが生活の中に取り入れるコミュニケーションロボットとして発売されたが、「Kibiroのスペックを活かしながら、より生活に浸透し、役立つロボットにしたいとコンセプトを検討した結果、見守り機能を強化したモデルとしてリニューアルすることになりました」(FRONTEOビジネスソリューション本部企画部・斎城加奈子さん)。見守り機能を強化したKibiroは17年12月に発売されてから、「生活サポートロボットとしてこれまで以上に幅広い層から問い合わせをいただいている」という。

「やはり離れて暮らすご高齢の家族を見守るために購入される方が多いです。外出やお薬の時間を忘れていないかなど気になることがあっても、その都度電話などをして確認するのはお互いに大変。Kibiroを使うことで、定期的なリマインドを任せたり、スマホアプリに届くログから生活の様子を確認したりできます。連絡をしすぎることも、何かあった時に連絡を逃すこともなく、ちょうどいい距離感で負担なく見守れる点が好評です」(斎城さん)

Kibiroにはカメラで見守り先の様子を撮影したり、会話や動体検知などのログを記録したりする機能があるが、開発時に特に気をつけたのは「見守られる側のプライバシー」だという。

「家族間であっても、いつ見られているかわからないのは、監視されているようで抵抗を感じる人も多い。そのため、撮影を始める前にKibiroとの会話で許可を取るようにしています」(斎城さん)

Kibiroが撮影許可を取っている様子を撮影したのが、次の動画だ。相手の返事を待ってから撮影に移るのがわかる。

もちろん見守り機能以外にも、Kibiroに話しかけて会話を楽しんだりすることもできる。

「家族の一員としてかわいがってもらい、Kibiroを通じて家族とつながっていることを感じてもらえれば」と、斎城さんはKibiroが目指す役割を説明する。

会話にはコツが必要

一方、まだ改善すべき点もある。

どの見守りロボットも初期設定は複雑で、トラブルが発生したときの解決も難しい。田所さんは「Sotaなど丁寧な紙の説明書がついていて、電話でのサポートも充実しているものもありますが、Wi-Fiなどの環境が整っているかといった確認は必ずするようにしています」。斎城さんも「ナビゲーションに沿えばご高齢の方でも設定できるように工夫していますが、お子さんが実家に帰ったときに、設定をしてあげるのが理想」と話す。

会話のタイミングも、人間と同じというわけにはいかない。SotaやKibiroは認識した音声を一度クラウドに送信し、照合してから会話をするため、数秒のタイムラグが生じる。また、ロボットが話している最中に話しかけても認識されず、話し終えてから一拍待つ必要がある。実際に会話を試してみると、一拍置く必要があることが頭ではわかっていてもつい話しかけそうになってしまい、慣れるまではコツが必要だと感じた。

今後は見守り機能が必須に?

通信環境や会話のテンポといった問題は、技術の進歩や次世代通信規格である「5G」の実用化などによって解消されていくだろう。今後、見守りロボットはどのように進化していくのか。田所さんは「見守りに特化したロボットが続々と登場するというより、ロボットが普及する中で、見守り機能が必須の機能として搭載されていくのではないでしょうか」と話す。

ソニーのaiboも、今後のアップデートで見守り系機能の追加を検討している。4人に1人が65歳以上という「超高齢社会」の日本でロボットが担う役割はますます大きくなっていきそうだ。

(文 滝沢弘康、小沼理=かみゆ)

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