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オクシイの高田麻衣子社長

オクシイの高田麻衣子社長

テレワーク、副業、女性や高齢者の積極登用――。企業が働き方の多様化を推し進めている。働き方改革関連法の成立は、こうした動きを一段と加速しそうだ。自由自在な仕事スタイルを実践する人や企業はどんな工夫をし、どう課題を乗り越えようとしているのか、連載で紹介していく。第1回は保育サービス付きシェアオフィス「マフィス」を運営するオクシイ(東京・渋谷)の高田麻衣子社長に、子育ても仕事も諦めない働き方について聞いた。

企業勤めで子育てする男性も利用

2018年4月にオープンした東京・渋谷区のシェアオフィス「マフィス北参道」。木目調の家具や緑を多く配置した、いまどきのおしゃれなコワーキングスペースだ。しかしシェアオフィスから1つフロアを上がると、別の空間が広がる。丸いじゅうたんでハイハイをしている赤ちゃん、廊下に飾られたお絵描き作品、窓から作業の様子が見える給食室――。そこは保育施設だった。

どんな人が利用しているのか。フリーランスで広報を手掛ける志賀祥子さんは出産後、自宅で仕事をしようと思っていた。しかし、赤ちゃんを抱えながらの仕事は難しいと感じて、マフィスを利用することに。「最初はまだ小さい子供を預けるのは不安でした。でもマフィスは1階上がればすぐに子供の顔が見られる。ときどき様子を見に行ったりして、安心できました」と笑う。

なんと企業勤めの男性もいる。ウェブマーケターの宇佐美啓さんは午前中にマフィスで仕事をして、昼は上の階に行って長女(1歳)に給食を直接あげてから出社する。「子供がどうやって食べているのか、どんな好き嫌いがあるのかを把握できて、自宅での食事作りの参考になる」と話す。もともと近所の認可保育園に落ちたことからマフィスに駆け込んだが、「結果的に子供とのコミュニケーションをとる時間や余裕ができてよかった。登園時間も自由なのでゆっくり行くこともあります」と満足げだ。

マフィスは会員制で、現在の会員は約50~60人。大半はフリーランスとして働く女性だ。シェアオフィスは24時間、保育園は月曜から土曜の決まった時間にそれぞれ利用できる。シェアオフィスだけの利用も可能だ。現在は北参道のほか、「マフィス横浜元町」の2カ所を運営する。

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