「土に還るスニーカー」に魅力 銀座ロフト1周年企画
オープンから1周年を迎える銀座ロフトでは、「銀座ロフトでできる75のコト」と銘打った期間限定企画を展開している。その中の目玉企画として、4階に登場したポップアップショップが「BIO HOTEL MARKET」(2018年6月22日~7月22日)だ。
BIO HOTELはビオホテル協会(所在地:オーストリア)が独自のBIO(オーガニック)基準を満たしたホテルに与える認証ブランドで、欧州7カ国で約100軒が認証を受けている(日本国内ではビオホテル協会から公認を受けた日本ビオホテル協会が、3つの宿泊施設を認証している)。
ホテル以外の商品・サービスも対象としており、食事や飲み物、コスメはすべてBIO基準、タオルやリネン類、施設の建材や内装は可能な限り自然素材を使用したものを展開。さらに再生エネルギーの積極活用や二酸化炭素(CO2)排出量の削減に取り組んでいるものなど、「健康で豊かな暮らし」と「社会課題解決」を両立できる「サステナブル」(持続可能)なライフスタイルを提案している。
日本でBIO HOTELブランドを展開する日本ビオホテル協会の中石和良代表理事は、「欧米ではすでにサステナビリティーはマーケティング戦略の重要なポイントになっている」と言う。
今回のポップアップショップでは、オリジナル商品からメーカーとのコラボ商品、国内外からセレクトした商品まで全375商品を販売。食べ物から衣服、掃除用品まで幅広くそろえた。「銀座ロフトはこれまでもライフスタイルを提案する雑貨店としてフェアトレードやオーガニックの商品を扱ってきたが、たくさんの商品の中では埋もれがちでお客様に届きづらかった」(銀座ロフトの田中由起子次長)
では今回、オーガニックブランドの中でなぜBIO HOTELを選んだのか。「サステナビリティーだけでなく、『おしゃれ』『おいしい』『デザイン』『価格』も重要。そのバランスの良さでBIO HOTELを選んだ」(田中次長)
特に人気が出そうなのが「土に還るスニーカー」。使用している素材はすべて生分解されるもので、キャンパス生地はオーガニックコットン、レザーは傷が入ったために廃棄する予定だったものだという。
会期中はシューケアのデモンストレーション、洗剤を使わないナチュナルクリーニングのワークショップ、クラフトビールの試飲会など、サステナビリティー商品を体験できるイベントも開催予定だ。
「YOKO FUCHIGAMI」のポップアップショップも
銀座ロフトでは、そのほかにも個性的なイベントを開催している。
6月30日~7月22日には、お笑い芸人・ロバート秋山がさまざまなクリエイターにふんする「クリエイターズ・ファイル」のポップアップショップ「YOKO FUCHIGAMI STORE GINZA」も登場。代表的なキャラクターである「YOKO FUCHIGAMI」をはじめとしたクリエイターの会場限定、先行販売商品など100種を販売予定だ。「クリエイターズ・ファイルのファンは30代女性が多く、銀座ロフトの顧客層に近い」(田中次長)
(ライター 吉田理栄子)
[日経クロストレンド 2018年6月26日の記事を再構成]
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