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グロソブも利息収入2%弱 米金利高で外債投信に注目 QUICK資産運用研究所 清家武

2018/7/4

金利収入により投資資金を2倍にするために何年かかるのかを概算で示す「72の法則」という考え方がある。これは「72÷金利(%)=年数」の数式で示される。

例えば、利回りが0.3%のドイツの債券で運用した場合、投資資金を2倍にするには240年(72÷0.3)もかかる。一方で、利回り3%の米国の債券で運用すると24年(72÷3)で投資資金を2倍にできるという計算になる。インカムゲインの差はこれほどまでに運用成績の違いを生み出すのだ。

■為替と金利動向には常に目配りを

グローバル債券型ファンドの購入を検討する人は、短期的な為替の動きに一喜一憂せず、組み入れ資産のインカムゲインも同時に重視することがポイントとなる。債券運用の最大のメリットは、インカムゲインの蓄積効果だからだ。

ただ、そうはいっても、1ドル=90円を超えるような円高局面が到来すると、利益は一気に吹き飛びかねない。トランプ政権による強硬な通商政策は世界的な貿易摩擦の火種になっており、投資家のリスク回避姿勢が強まれば、円高リスクが高まる可能性がある。

また、金利上昇の影響には注意すべきだ。一般的に債券は株式などと違い価格変動リスクは高くない。緩やかな金利変動なら債券価格への影響は軽微である。多くの運用会社も今後の米国の長期金利の見通しとして「安定的に推移する」あるいは「緩やかに上昇する」としている。しかし、金利が急上昇すれば債券価格は大きく下がるので、運用成績の悪化は避けられない。為替と金利動向には常に目配りが必要だ。

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