新型カローラ「50年ぶり若返り」 若者振り向く?

日経トレンディネット

トヨタが新世代モデルより積極的な展開を始めるというコネクテッド機能については、全車に専用通信機器DCM(Data Communication Module)を標準化することでT-Connectサービスが利用可能になる。例えば、車両の警告灯が点灯したとき、コールセンターから適切なアドバイスを受けられたり、車両の状態をスマートフォンアプリで確認できたり、その情報を基に販売店からメンテナンスアドバイスを受けられたりする。

さらに事故や急病時に、専任のオペレーターが警察や消防に連絡を取り継ぐ「ヘルプネット」機能もある。またオプションの「T-Connectナビ」を装着すると、LINEを使って愛車と「対話」できる。目的地の登録ができたり、ガソリン残量や天気などの情報を入手できる。ほかにもオペレーターサービスや音声対話サービスによるナビ、情報検索なども行える。

「オジサンの車」とは呼ばせない

カローラは、トヨタを代表する大衆車で、まだ自家用車を持つことが夢であった1966年に登場した。50年以上を経て、今や150以上の国と地域で販売され、これまでの累計販売台数は約4600万台というロングセラーであり、まさに日本を代表する一台でもある。

20~30代の若い世代への訴求を狙うのが、新型車カローラ スポーツだ

「スポーティー」を強調し、若返りを図る背景には、国内ユーザーの高齢化がある。かつては「86」の愛称で親しまれた「カローラレビン」など、若い世代に愛されたモデルも存在したが、いつしかオジサン世代のクルマの代名詞となってしまった。トヨタの開発主査でチーフエンジニアの小西良樹氏は、「50年ぶりに若返った」と新型カローラの立ち位置が大きく変わったことを強調した。

今後、セダンやステーションワゴンの新型が登場すると予想されるが、詳細はまだ不明だ。だが、新型カローラは、地域によるカスタマイズを除いて、基本的には全世界共通の仕様になることが明かされている。小西氏は、「既存のユーザーも大切だ」とも話しており、カローラ スポーツほど若い世代を狙ったモデルとはならないだろうが、セダンやステーションワゴンも、ユーザーの年齢層の引き下げを狙った仕様となるはずだ。それだけに、第1弾となるカローラ スポーツの完成度については、既存のカローラユーザーだけでなく、セダンやステーションワゴンを検討している人も注目してほしい。

(ライター 大音安弘)

[日経トレンディネット 2018年6月27日付の記事を再構成]

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