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写真はイメージ=PIXTA

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同時通訳や英語スピーキングの講演などで活躍する横山カズ氏は、国内でしかも独学で自身の英語力を鍛え上げた経験を持ちます。聴く耳にしろ話す舌にしろ「英語は瞬発力」というが持論。どうすれば「瞬発力」を鍛えられるのかを連載で語ってもらいます。第3回は「英語を思いつく力」の養い方です。

◇  ◇  ◇

英語も日本語も、恐ろしく巨大なシステムです。どこまで学習していっても、結局その一部しか知ることはできません。英語を話したい、と思ったからといって英語全体を知ろうとするのは無理がありすぎます。それは日本語を話す私たちが日々変化する日本語の語彙と情報のすべてを知ることができないのと同じですね。

では、英語を自由に使うためにはどうすればよいのでしょうか?

ここで発想を変えてみましょう。

自在に話したければ、「自分のことを知る」方がずっと効率的なのです。

「思う」という行為は心のなかで無意識に、瞬間的に起こります。一説によれば、人は、1日10万回ほども何かを「思って」いるそうです。

「考える」手前の、もう一段深く心とつながっているのが「思う」ことです。その回路と英語をつないでいくことによって、1日何千回、何万回と英語で思うことができるようになります。そして思ったことの数%が口からこぼれ出てくるというわけです。

そのためには、まず、基本的な音読によって深く身体のなかに「システム」をインストールします。自分の気持ちや感情と英語をつないで、取れなくなるようにするんです。そうすれば英語が自分の気持ちと一体となり、自然に英語が出てくるようになります。

英語が使いやすくなるにしたがって、まるでお腹がすいた時になにかを食べたくなるのと同じように、より多くの英語に触れたくなってきます。そうなると、受身(passive)に学んでいた英語が、能動的(active)な習慣に変わります。モチベーションが上がれば自然に語彙も増え、発音練習にも意欲をもって取り組めるようになります。この10万回を英語に置き変えてみたら、どれだけすごい勉強量になるでしょう。しかもあくまで勉強していると意識はせずに、無意識の状態でも日本語と英語のエンジンがかかりっぱなしになった状態になるのです。

スマホなどで自分の普段の日本語の会話を録音しましょう

英語で「思う力」をインストールする際、自分の日本語の会話を録音して「自分が思っていること」を知ることが第一のステップです。

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