うつでもコミュ障でも食える人に 当事者が実録仕事術三省堂書店有楽町店

道具や環境を変えよう

例えば、発達障害の人が陥りやすい「しょっちゅう忘れものをする」「片づけられない」といった失敗に対しては、自分を変えようとするな、道具や環境を変えようと促す。そのときの原則は「集約化(ぶっこみ)」「一覧性」「一手アクセス」だという。

その第一歩が「かばんハック」。必要かもしれない物まで何でも入り(ぶっこみ)、開口部が広く、4つ以上に仕分けられる(一覧性と一手アクセス)などの条件を持つかばんを使えば、探し物や忘れ物をしなくなると、具体的な商品名まで示して語っていく。

人間関係では、「すべての会社は『部族』である」と言い切り、「部族の掟(おきて)」を知って、どうしのぐかをスキル化して伝授する。「褒め上げ」「面子」「挨拶(あいさつ)」が部族の三大通貨で、「褒め」は5パターンぐらいのフレーズを録音アプリでスマートフォンに入れて練習しておこうとすすめる。後半は障害との付き合い方で、やや重たい内容だが、薬やアルコール依存や、死にたい気持ちに陥るのを避けるために、どうやっているかが率直に書かれ、胸を打つ。

「発売から1カ月ほどたつが、一時は品切れになりそうなくらい反応がよかった」とビジネス書を担当する同店主任の岡崎史子さん。「年度替わりから3カ月、仕事の様子がわかってくるこの時期は、ビジネススキル系の本が売れる。そこにはまった感じ」という。

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