日本の海洋プラごみ、世界の27倍 EUが使用規制案

リサイクルに加え、プラごみを減らすことの重要性は言うまでもありません。例えば日本ではリサイクルされないペットボトルが年間38億本ほど発生している計算です。この夏、水筒を持ち歩いたり、川や海のプラごみを拾ったりしてみるのはいかがでしょう。

高田秀重・東京農工大教授「リサイクルは万能ではない」

プラスチックごみの発生はどのように理解すればいいでしょうか。この問題を約20年にわたり研究している東京農工大の高田秀重教授に聞きました。

――プラスチックごみはどうして海に流れ出すのでしょうか。

高田秀重・東京農工大教授

「たとえばペットボトルなら街での置き忘れやポイ捨て、ゴミ箱に入った後の動物のいたずらで散乱するケースがある。こうしたプラスチックが雨で洗われ川に入れば、やがて海に流れ込む。ペットボトル以外にも、化学繊維が洗濯くずとして河川に入り込むケースもある。私たちの研究では、人口50万人の都市なら1日で約10億個のマイクロプラスチックが下水処理場から河川に流れ込んでいる」

――プラスチックのリサイクルは不十分なのでしょうか。

「たとえばペットボトルなら8割以上がリサイクルされているが、リサイクルされないごみの一部は確実に川に流れ込んでいる。缶や瓶がペットボトルに置き換えられ、ここ数十年で日本人が使う量は増大した。川に流れ込むのが一部とはいっても膨大な量だ。私たちの調査では東京の荒川流域、富山湾、仙台湾の海岸など日本全国の水域にプラごみがたまっていることを確認した」

「リサイクルは万能ではない。例えばリサイクルしたプラスチックからできた園芸用品が野外で使われれば、やがて削れて雨に流され、マイクロプラスチックとなる。プラスチックごみの量を減らすことが一番大切だ」