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白河桃子 すごい働き方革命

ロートの副業解禁「優秀な人の会社囲い込みは社会悪」

2018/7/11

白河 やってみて、これはやめてもらった方がいいかなと、明らかになったことはありますか。

山田 本人もしんどいと続かないので「いっぺん休んだら?」ということはある。定期的に「どうですか」と様子も見ている。社内ベンチャー公募だと、どうしてもプランありきになるんですが、副業だと「やっぱりやりたいからやる」のであって、ある意味本物なんでね。特殊な例としては、ドクターで社員の方が「臨床医として週1日はどうしても患者さんの前に立ちたい」という。彼の場合、1日は病院の先生で。あと4日はうちの仕事ですね。

■農業・漁業・地域おこしや社会貢献も

白河 それが許されるんならと新たに優秀な人材が入ってきますよね。

副業解禁は東日本大震災がきっかけになったと山田会長は話す

山田 東日本大震災に支援チームを出して、現地で志を持って活動する若い方々と出会ったことも、副業制度のきっかけになっています。これからは、農業とか漁業、地域おこし、社会貢献なども可能性があるし、会社の仕事としても重要になる。例えば、半分農業やって、営業の仕事もやりますという人がいてもいい。企業としても国としても、可能性が広がるし、そうしないとインフラも維持できない。今の世の中はまだ工業化で右肩上がりに最適化されたシステムのままなのでね。

白河 そのシステムをリノベーションすることが働き方改革ですよね。そして、やっぱりフォーカスするのは人。外国人人材の受け入れもなさっているそうですね。

山田 今は研究職中心で10人ぐらい。じわじわと増やしていくつもりです。うちのメンバーもたどたどしい英語でやっていたんですが、いずれ慣れてくるし、向こうの人のほうが1年もすると日本語でいけるようになる。

■社内兼業はマネジメントに刺激

白河 社内での部門の兼業はどうでしょう。上司の方の反応とか。

山田 上司はやりにくいと思いますよ。部下をこれまでの枠にはめて、抱え込んでいたら、どんどんダブルジョブで逃げていきかねない。「ちょっとまって、うちの仕事は面白いぞ」としないといてくれない。仕事についても丁寧に説明するようになる。

ただ、社内の兼業は調整が大変です。人事の仕事をダブルジョブしたいと希望があったら、担当間で調整して20%はこちらとか、決めないといけない。たとえ10%でも視点の違う仕事をすると刺激になるのでやるメリットはある。マネジメントも人を囲い込めないとなると、やり方を変えないといけない感じになる。

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