自動運転ベンチャー上場延期で痛手、めげずに宝探し

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回は白砂隆さん(41) ソフトウエア開発企業に勤務。株取引アプリ「ストリーム」を愛用。注目銘柄などについてコメントを書き込み、オフ会にも参加する。

2015年

白砂隆さん 「投機を楽しむ」がモットー。資金が減っても勉強と割り切る

フランスの経済学者、トマ・ピケティ氏の著書「21世紀の資本」がブームになり、ニュース番組に出演していたのを偶然見かけた。経済成長の恩恵を受けるためには資産形成が必要だと感じて一念発起。相場の勉強を始め、ボーナスの数十万円を元手に株式投資を始めた。

まずは、データセンター運営のさくらインターネット(3778)に投資した。自分の本業でコンテンツの受託開発などに関わった際に得た知識で考えた結果、郊外でのデータセンター運営に将来性があると感じたからだ。すると資産は一気に3倍に増えた。テーマ性がある中小型株を物色する「宝探し」の楽しさを満喫する。

16年

自動運転技術ベンチャーのZMP(東京・文京)の上場が承認され、同社に出資するフューチャーベンチャーキャピタル(8462)が注目を集める。株価が勢いよく上昇した局面で、現物株を担保に信用取引で買う、いわゆる「2階建て」でFVCに投資したが、その直後に個人情報の流出が発覚してまさかの上場延期。株価の急落で投資元本のほとんどを失ってしまった。

17年

ゲーム会社のドリコム(3793)などで損失を出す一方で、たまたま持っていたビットコインで数十万円の売却益が出たため、市場からの退場は免れた。株式投資を始めてからトータルの投資損益はまだ若干のマイナスだが、交流サイト(SNS)を通じて投資の情報交換をしたり失敗談を語り合ったりする仲間もできたため、勉強代だと割り切っている。

現在の会社に転職する前、神戸市内に約3000万円で買った一戸建ての自宅を売却して、その資金の一部を株式投資に回そうと考えている。少ない資金でも大きく値上がりすれば一獲千金が狙えるのが中小型株の魅力。今後も「宝探し」を続けたいと思っている。

[日経ヴェリタス2018年6月24日付]

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