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「吉本をクビになりかけた」 ケンコバ流生き残り術 編集委員 小林明

2018/7/6

――どんなふうに運が良かったんですか。

千原兄弟(左端2人)ら先輩芸人がケンコバさん(右端)を引き上げてくれたという

「たとえば、千原兄弟やバッファロー吾郎、FUJIWARAら多くの先輩たちが『面白い』と僕を引き上げてくれましたが、それも運が良かったからだと思っています。先輩が見ていたときに、たまたま僕が何か面白いネタをやっていたわけですから、やはり運が良かったとしか言いようがない。大阪時代には危うく吉本興業をクビになりかけたこともあります。ここではとても言えないような過激なネタを劇場でやっていたんですが、当時の吉本興業の社長が視察に来ていて、たまたま腹痛が起きたかなにかで僕の出番だけ見ることができなかったので助かったんです。もし、そのときに社長が僕のネタを見ていたら、当時の気風から言って、間違いなく僕はクビになっていたと思います。それも運の良さと言えるんじゃないでしょうか」

■なぜケンドーコバヤシと命名? ネタでもまったくのウソはつかない

――本名は小林友治(ともはる)ですが、なぜケンドーコバヤシを名乗っているのですか。

大ファンだったプロレスラーのケンドー・ナガサキさんが芸名の由来だという(若手時代のケンコバさん)

「ケンドー・ナガサキ(桜田一男)さんという僕が大ファンだったプロレスラーがおられて、そこから拝借しました。北米各地を日本人のヒールとして活躍されていた方で、一匹おおかみのような生き方に憧れていたんです。僕がピン芸人になり、会社に名前を登録する際、『おまえ、名前はどうするんだ』と聞かれたので『本名でやります』と言ったら、『それでは面白くないな』と言われたので、とっさに浮かんだ名前が『ケンドーコバヤシ』でした。結構受けたので、そのまま使わせてもらっています」

――自分の生き方に重なる部分があるんでしょうか。

「それは多少あるかもしれませんね。僕も本流には決して属したくないという生き方が好きですから」

――ネタはどうやって考えているんですか。

「基本的には人を傷付けるのが好きではありません。逆に、自分が傷付くのは好きなんですけどね……。大切なのは基本的にウソをつかないことだと思います。ネタのなかではもちろん虚実入り乱れてはいますが、全くウソを話しているわけではありません」

■港区・新宿・池袋は嫌い、飛行機では日経新聞を愛読

――オフはなにをして過ごしているんですか。

「上京して10年以上たちましたが、東京で好きな場所は自分が住んでいる五反田がある品川区です。それから目黒区や渋谷区など。いつもその辺りで後輩らとメシを食っています。意外に表裏がない雰囲気なので気に入っています。よくネタに登場する五反田の飲み屋街や風俗街にも実際に行きます。僕の姿はかなり目撃されているんじゃないですか。反面、港区などには自分から進んで近寄ることはありませんね。いかにも真面目でございという芸人がチャラチャラ遊んでいるのが港区のイメージなので、どうしても好きになれない。それから新宿や池袋などの大きな繁華街も苦手ですね」

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