同じように、今まで積み立ててきた費目も「予算の中だから問題はない」と思い込んでいました。予算を組む時の金額には保育料が入っておらず、無認可保育園の保育料などで月約6万円もかかり、「想定外だった」と言います。これでは家計管理はうまくいきません。

支出を三区分し、食費・日用品代を削減

結果、Tさん夫婦は「自分たちに合った最良の家計管理だった年間予算管理は失敗だった」と判断。毎月の収入を基に支出をしっかり管理する方向に切り替えました。家計簿を付けるだけで、年間予算収支の記録はしません。2013年1月14日掲載の「消費・浪費・投資 分類誤るとお金はたまらない」でも紹介した、支出を「消費」「浪費」「投資」の3種類に分ける「家計三分法」を使うことで、次第に支出を削減できるようになりました。積み立てていた費目は削減でき、膨らんでいた食費や日用品代も減らせました。全体で10万円の支出削減に成功。実に1年間で120万円を貯められる見込みができたのです。

家計管理方法は、その家庭のやりやすい方法で全くかまわないと思いますが、予算管理や積み立てにこだわりすぎると、間違った結果を生みがちです。予算を考える前に自分たちの支出状況をしっかり把握し、無駄を削減して、支出のサイズを落としておかなくてはいけません。その予算額が絶対に必要かも考えます。そういう視点を忘れると、家計管理がうまくいかなくなるのです。

(「もうかる家計のつくり方」は隔週水曜更新です)

横山光昭
(株)マイエフピー代表、mirai talk株式会社取締役共同代表。顧客が「現在も未来も豊かな生活を送ることができる」ことを一番の目標に、独自の家計再生・貯金プログラムを用いた個別の指導で、これまで1万件以上の赤字家計を再生。著書は累計100万部を超える『年収200万円からの貯金生活宣言』シリーズ、累計65万部の『はじめての人のための3000円投資生活』シリーズがあり、著作合計88冊、累計270万部となる。講演も多数。
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