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もうかる家計のつくり方

「蓄財するぞ」 共働き夫婦が陥った積み立てのわな 家計再生コンサルタント 横山光昭

2018/6/27

写真はイメージ=PIXTA

「計画してお金を使っているのに、なぜ全然、貯蓄を増やせないのでしょうか」。営業職に就く会社員のTさん(32)と会社員の妻(31)が家計相談に来ました。妻の妊娠が分かってから夫婦で家計管理を話し合い、産後休暇や育児休業期間を利用して、自分たちができそうな方法を試してきました。現在、子供は1歳。妻が産休・育休を経て職場復帰、家計収入も増え、「さあ、教育費のため、生活を豊かにするため仕事を頑張ってお金をためるぞ」と張り切っていました。ところが、収入が増えてもお金がたまりません。実は夫婦が事前に決めておいた、家計管理法へのこだわりが問題だったのです。

■積み立てを軸に予算を組んでいるのになぜ…

資産形成のためにTさんが始めた家計管理は、少し変わっています。費目別に予算を決めて積み立てるのです。被服費を例にとると、1年間の予算を24万円と設定し、その金額を貯めるために毎月家計から2万円積み立て。洋服を買うときはその貯めた中から支払います。1年間に必要となる年払い保険料や車検代などを、毎月の収入から少しずつ積み立てる仕組みと似ています。

「昨年使った分に、少しゆとりをつけて予算を組んでいるだけ。使った金額は、今年も必要になるはず。どこが問題なのか分からない」「ボーナスに頼らずにお金を貯められるようになりたい」。Tさん夫婦は真顔でこう不満を語ります。しかし、積み立てても使ってしまえば、お金は貯まりません。ボーナスも帰省などを理由にすぐ使ってしまうようです。

実態把握のため、積み立てをしている費目を聞きました。まず、年払いにしている生命保険料、NHKの受信料は毎月積み立てています。年払いを利用する理由は「割安になるから」。他、同じように被服費、交際費、娯楽費も安定して使っていけるように、自分たちが必要だと思う金額を予算として設定し、12分割して毎月積み立てています。

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