レトルトの常識を破った味とコスパ

「プロ クオリティ(ハウス食品)」皿に盛ると、ほとんど具材が見当たらない。他の料理のソースとして使う方法もあり、応用が利く

「プロ クオリティ(ハウス食品)」はレトルトカレーでありながらレストランのような本格的な味が売り。具材の形はほとんどないが、デミグラスソースのようなコクと濃厚な風味。夕食にアレンジしやすいと評判になり、18年1~4月の販売実績は10億円超。

コンビーフを使った卵かけごはんの進化系

「K&Kたまごかけごはん専用コンビーフ(国分)」

「K&Kたまごかけごはん専用コンビーフ(国分)」は1951年から販売しているK&Kコンビーフの新商品。「コンビーフの食べ方を教えて」という問い合わせが多いことから着想した商品で、スマッシュヒット。SNSでも話題に。

カップアイスとケーキを融合したぜいたくスイーツ

「明治エッセルスーパーカップスイーツ(明治)」
イチゴの果肉入りソース、ホイップクリーム風アイス、クッキー、カスタード風味アイスの4層構造

「明治エッセルスーパーカップスイーツ(明治)」はビッグサイズのカップに、アイスとクッキー、果肉入りフルーツソースを重ねた。「ケーキのようなアイスが好調」(日本アクセス)。昨年再発売された「苺ショートケーキ」は、発売直後に一時販売を休止したほどの激売れぶり。このスイーツシリーズが大きく貢献し、ブランド全体が前年同期比107%の伸びを見せた。

高級スイーツのたたずまい

ブリュレ(オハヨー乳業)

「ブリュレ(オハヨー乳業)」は「アイスを焼く」という発想で誕生。アイスを独自の製法で加熱し、パリパリとしたキャラメリゼの食感を再現した。17年4月の発売当初は予定販売数を大幅に上回り、僅か10日で販売休止に。17年10月に関東で、18年3月に関西・中部で販売を再開した。

食卓で少し食べたいニーズに応えた

お椀で食べるカップヌードル(日清食品)

カップヌードルなどをミニサイズの袋麺にした「お椀で食べる」シリーズが好調。食卓で「少しだけ食べたい」「もう一品追加したい」といったニーズに応えた商品だ。シニアから支持され、17年度はシリーズ全体で計画比178%を達成しているという。

少なくしたことでブレイク

「使い切りかつおパック(ヤマキ)」

「使い切りかつおパック(ヤマキ)」は1袋1gの小容量で小分けした、使い切りタイプのかつお節パック。ユーザーからの「1度で使い切れるサイズのかつお節パックが欲しい」という要望をヒントに17年2月に発売し、ヒットした。18年4月の出荷数は前年同月比143%と好調をキープ。

世界初のルビーチョコレート商品化

キットカット ショコラトリー サブリム ルビー(ネスレ日本)

天然ピンク色のルビーチョコレートを、世界で初めて商品化。キットカットの高級ライン「サブリム」として限定発売した。「今注目の素材。今後商品が増えそう」(チョコレート探検家のチョコレートくん)。

ビスコの顔が過去最高売り上げ

ビスコの焼きショコラ、発酵バター仕立て、シンバイオティクス(江崎グリコ)

85周年の「ビスコ」が過去最高売り上げを達成する見込み。理由は、大人向けの新顔が好評を得ていること。特に「焼きショコラ」はココアパウダーを多く含むリッチな味わいで、大きく伸長。「シンバイオティクス」は乳酸菌と食物繊維を含み、健康を気遣う層にフィット。「子供向けの既存商品に、大人需要がプラスオンされて伸びている」(スーパーのPOSデータ分析を行うKSP-PS)。

ブレイク候補:豆腐の概念を覆すチーズのような風味

BEYOND TOFU Miracle Protein(相模屋食料)
キューブタイプ。サラダやピザなどのトッピングに

老舗豆腐メーカーが開発したチーズのような豆腐。低脂肪豆乳ににがりを加え、さらに発酵させて仕上げた。乳製品は使用せず、原料は100%植物性なのに、チーズのような風味やコクが味わえる。「当初の予想の2倍の売れ行き」(相模屋食料)。今後、使い方の提案がSNSで広まると一気に伸びそうだ。

ブレイク候補:切る手間が省けて保存もラクチン

切れてる!サラダチキン(ニチレイフーズ)

大ヒットしたサラダチキンの新顔。ジッパー付きの袋に軟らかいサラダチキンが、スライスされて、冷凍された状態で入っており、使う分だけ取り出せる。350gと大容量でコスパも良く、ストック食材として最適。「完成品が主流だった冷凍食品の新潮流。配荷店舗数は多く、期待できる」(日本アクセス)。

(日経トレンディ編集部)

[日経トレンディ 2018年7月号の記事を再構成]

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