ただし、電動アシスト自転車は道路交通法(道路交通法施行規則第1条)によってモーターでアシストできる強さや速度域が定められており、その基準に合致しなければ公道を走ることはできない。日本では人の力を1とすると、モーターによるアシスト比は10km/h未満の速度で最大2までしか認められず、10km/h以上は速度が上がるほどアシスト比率を徐々に減少させ、24km/hでアシストは0にならなければならない決まりだ。この基準はこれまでの電動アシスト自転車もe-BIKEもまったく同じ。モーターサイクルのようなハイスピードで走れるわけではないので誤解なきよう。

YPJ-XC(ヤマハ発動機)

ヤマハ YPJ-XC:山道などのオフロードにも強いMTB

ヤマハ発動機は15年にロードバイクタイプの電動アシスト自転車「YPJ-R」を展開するなど、国内市場においては他社に先駆けてe-BIKEを展開しているメーカー。そして18年の7月からマウンテンバイク(MTB)タイプの「YPJ-XC」を含む、4台のe-BIKEが新たにラインアップに加わった。

このYPJ-XCはすでに欧州市場で高い評価を得ているというe-MTB(※)用の自社製ドライブユニット「PW-X」を搭載。小型軽量でありながら、力の要る局面で素早くアシストが立ち上がるリニアなレスポンスを実現している。アルミフレームにロックショックスのサスペンションフォークを組み合わせた車体は本格的なトレイルライドが楽しめる仕様だ。

大容量36V-13.3Ahリチウムイオンバッテリーをフレームのダウンチューブ部に内蔵しており、スタンダードモードでも100kmを超えるアシスト走行距離を誇る。電動アシスト自転車としては珍しく、S、M、Lと3種のフレームサイズを用意する。

※電動アシスト機構を搭載した本格的なマウンテンバイクのこと。欧州などでは一つのカテゴリーとして定着している。

ヤマハ YPJ-XC(35万円、税別、以下同) 
フレーム:アルミ 
フロントフォーク:ロックショックス・リーコンゴールド120mmトラベル 
ドライブトレイン:シマノ SLX 1×11速 
タイヤサイズ:27.5×2.25 
車両重量:21.3kg(Lサイズ)、21.2kg(Mサイズ)、21.2kg(Sサイズ)
満充電でのアシスト走行距離:エクストラパワーモード 約85km/ハイモード 約90km/スタンダードモード 約108km/エコモード 約148km/+ECOモード 約225km 
問い合わせ:ヤマハ発動機 
https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/
パナソニック XM2

パナソニック XM2:急勾配に強い高トルク型ドライブユニット搭載

18年7月2日に発売されたパナソニックのe-MTB「XM2」は電子制御式の内装2段変速を組み込んだ新型ドライブユニット「マルチスピードドライブユニット」を搭載するのが大きな特徴。

リアに搭載される外装10段変速と組み合わせ、急勾配の登坂など、大トルクが求められるシチュエーションでもスムーズなアシストを行う。高速走行時の強い衝撃も吸収できるようストローク量の大きいサスペンションフォークを装備している。

パナソニック XM2(38万円) 
フレーム:アルミ 
フロントフォーク:SR サンツアー・アイオンDS 130mmトラベル 
ドライブトレイン:シマノ SLX  2×10速 
タイヤサイズ:27.5×2.2 
車両重量:24.0kg 
満充電でのアシスト走行距離:HIGHモード約61km/AUTOモード 約75km/ECOモード 約107km 
問い合わせ:パナソニックサイクルテック 
http://cycle.panasonic.jp/
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