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出世したいなら部下を育てる 失敗できる安心感を示せ 20代から考える出世戦略(36)

2018/6/26

画像はイメージ=PIXTA

出世するためにはアピールやパフォーマンスが重要だ、と思っている人は多いでしょう。しかしイマドキの組織で最も重要なことは、チームの力を高めることです。そのためには、自分自身に加えて、自分の周囲の人を成長させなくてはいけません。中でも、部下や後輩の育て方は、目の前の仕事の成果にもつながるのでとても重要です。

■作法を教える段階はなるべく短く

新人教育において、ビジネスマナーの重要性を説く場合があります。しかし礼儀作法に厳しいエスタブリッシュな業界=公的機関とかインフラ系でもない限り、最低限にとどめておいてもよいでしょう。そもそもそれなりの採用プロセスを通ってきている人であればとんでもない人はいないでしょうし、基本を伝えておけばある程度は自分で慣れてもらうしかないからです。

特に社外の立場から見ると、マナー教育に熱心すぎる人の行動は逆効果です。

たとえば取引先の新人が失敗したとき「うちの新人が常識知らずですいません」と、その上司に謝られても困ります。よほどのことでもない限り、しらっと流してしまえばそれで済むことが大半だったりするのですから。むしろ謝られることで、こちらも文句を言わないといけないのかな、という気にもなります。

いわゆる「常識」と言われる部類に属するビジネスマナーとかは、ある程度失敗しないと身につきません。だから新人の失敗を許容しながら、取引先からクレームをつけられたときに上司が謝る、という行動がもっとも望ましいやり方です。そしてそれには理由があります。

■教育には大前提がある

そもそも新人教育で最も重要なことはなんでしょう?

ビジネスマナーを身につけること? 業務に必要な知識を覚えること? ビジネスパーソンとしての自覚を持って、生き生きと働けるようになること?

それらはたしかに新人段階で身につけるべき事柄です。しかしあなたが良い上司になろうとするのなら、彼らにまず最初に与えるべきものは、マナーや知識ではありません。

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