米倉涼子さん「失敗しない人なんていない」
WOMAN EXPO TOKYO 2018
女性のための総合イベント「WOMAN EXPO TOKYO 2018」(日本経済新聞社、日経BP社主催)が5月19~20日、東京都内で開かれた。キャリアや教養、健康・美容をテーマに講演などを開催。雑誌「日経ヘルス」創刊20周年記念スペシャルトークショーには女優の米倉涼子さんが登壇した。「挑戦しつづける生き方の秘訣、進化しつづける美の秘密」と題し、自らの体験や思いを語った。
ドラマの撮影時などは、睡眠時間も減るし、食べる時間もなくなるし、必然的に細くなっていく。逆に楽しいことばかりしていると本当に太ってしまうのでその直前で食べないようにする。「体形(変化)のアップダウンが大きい」という米倉さんは、美しさと健康をどう保つのか聞かれ、こんな話を披露した。
最近ジムに通い始めたという米倉さんは今、アルゼンチンタンゴも好きなのだそうだ。「上手ではないが、音に合わせて入り込んでいるときが一番健康な感じがする」
米倉さんは「脚にすべての体調が出る」という。人気ドラマの女医役はミニスカートがトレードマークだが「1日中ハイヒールを履かないといけないのにすぐむくむのでイライラする」と苦笑い。
女優として活動を始めて来年で20年になる米倉さん。転機は「モデルから女優になろうと思ったとき」とふり返った。「初主演もそうだし、日本でミュージカル『シカゴ』をやったのがきっかけでブロードウェーでやりたいと思うようになったのもそうで、数えられない」ともいう。
第一線を走り続けてきた米倉さんだが「失敗はいっぱいあるし、失敗のない人はいない」と強調した。「反省することもたくさんあるが、吹っ切るしかない」
同時に「すごくネガティブなので、みんなに背中を押してもらっている」と米倉さんは打ち明けた。「超ネガティブ思考だからやってこられているところがある。それに負けず嫌い。それらも糧にしていこうと思っている」。だから「これでいいか、まだまだ頑張りたいか、いつも自身に問いかけている」という。
今後の目標について「これまでやってこられたのは、みなさんのおかげであり、自分の負けん気のおかげでもある。このまま自分に負けないよう頑張りたい」と米倉さん。「日々、自分と向き合い、人生の楽しみ方を追求していけたらいい」と締めくくった。
[日本経済新聞朝刊2018年6月19日付]
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。