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個人賠償責任保険 認知症巡るリスクの補償広がる 鉄道事故きっかけ 監督責任負う別居親族など

2018/6/24

幸子 個人賠償責任保険は個人が直接加入するよりも自動車保険や火災保険の特約として加入するのが一般的よ。それに、例えば世帯主が加入していれば、その配偶者や同居の親族なども補償の対象なの。ファイナンシャルプランナーの清水香さんは「家族の誰かが加入していれば、全員が多額の賠償請求に備えられる」と助言しているわ。

 我が家の場合、パパが火災保険に加入しているから配偶者であるママも、同居の子である私も満も補償を受けられるのね。安心したわ。

良男 そういえば最近、補償対象が広がっているそうだな。

幸子 2007年に認知症で徘徊(はいかい)中の男性が列車にはねられて亡くなった事故で、JR東海が男性の家族を相手取り運行遅延などで被った損害の賠償を求めた訴訟がきっかけとされているわ。一審の名古屋地裁は男性の妻の過失を認定したほか、離れて暮らす長男の監督責任も認定。最高裁は妻にも長男にも監督責任はないと判断したけど、認知症患者を巡るリスクが再認識されたの。

 保険会社の対応は?

幸子 この訴訟でも問題となったように、認知症などで被保険者本人が法的な責任をとれない場合、賠償責任を負った別居の子や成年後見人なども補償の対象に加える保険会社が相次いでいるわ。15年10月に三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険が、16年10月に東京海上日動火災保険が、17年1月に損害保険ジャパン日本興亜がそれぞれ対象を広げたの。電車などの運行不能による損害賠償を補償する特約も登場。三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保が17年1月から手掛けているわ。

良男 加入方法も多様化しているようだね。

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