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津田大介 耳をふさがないイヤホン、つけっ放しで真価

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NIKKEI STYLE

ジャーナリストの津田大介氏が気になるモノやサービスに迫る連載。今回は、ソニーが開発した「Xperia Ear Duo」を取り上げる。特徴は、「音楽を聴きながら周囲の音や会話もクリアに拾える」こと。周囲の音をカットして音楽に集中できるノイズキャンセリング型のイヤホンとは正反対の製品になる。実際に試してみると、新しい音楽の楽しみ方やイヤホンの使い方が見えてきた。

◇  ◇  ◇

「耳をふさがない」イヤホン

Xperia Ear Duoは「耳をふさがない」イヤホンだ。左右独立のワイヤレスタイプで、耳の後ろに配置されたドライバーユニットから伸びている音導管を通して音楽が流れてくる。このメカニズムにより、音楽を再生した状態でも周囲の音を聞くことができる。

音楽の聞こえ方も従来のイヤホンとは異なる。街中を歩いてみると、カフェなどの店内に設置されたスピーカーから流れる音楽を外で聴いているような感覚だ。音楽をかけていても周りの音は聞こえるので、車の音にも反応できるし、急に話しかけられても装着したまま会話ができる。

音漏れは最小限に抑えられている。かなり音量を上げた状態で満員電車などに乗ると周りの人に注意されるかもしれないが、外で歩いていてすれ違う程度であれば、気にならないのではないか。

装着していて感じたのは、耳への負担が少ないことだ。

僕が使っているイヤホンは密閉感が強く、1時間も着けていると耳が痛くなってくる。人間の聴力は一度低下すると元に戻らないといわれているので、音量や使用時間には気をつけているのだが、その点、Xperia Ear Duoは圧迫感がなく、長時間聴いていられた。

ただ、形状が独特なので、装着には少し手間取った。慣れるまでは少し時間がかかるだろう。

仕事や家事をしながらBGMのように聴く

周囲の音が聞こえるため、さまざまな作業をしながらの「ながら聴き」が可能だ。

例えば、オフィスで音楽を聴きながら仕事をしていても、同僚や上司からの声かけも聞こえるし、電話のコールにもすぐに対応できる。自宅で家事をしながら音楽を聴いている場合でも、玄関のインターホンが鳴ったのを聞き逃すなどという心配も少なくなるだろう。

試用してみて、音楽鑑賞だけでなく、ビジネスにも向いていると感じた。

僕はパソコンを使いながらSkypeで打ち合わせをすることも多いのだが、普段使っているスピーカーフォンだと、パソコンとの距離が近いため、パソコンのタイプ音まで相手に聞こえてしまうことがある。Xperia Ear Duoなら、耳から離れたパソコンのタイプ音を拾う心配がなく快適に話すことができた。

Xperia Ear Duoは、万人に受ける製品というより、コンセプトが合った人にとってはドンピシャに当てはまるというグッズだろう。日常生活を送りながら、音楽もずっと聴いていたいという人は検討してみる価値があると思う。

一日中つけてこそ意味がある

イヤホンは、周囲の雑音を遮断して、いかに音楽に集中できるかという方向へ進化してきた。最近のノイズキャンセリングイヤホンを使えば、外界から隔絶した状況で音楽を楽しむことができる。Xperia Ear Duoは、それらとは正反対のアイテムだ。

Xperia Ear Duoは、以前、この連載で取り上げたXperia Touch(記事「画面投映、触って操作 津田大介が驚くXperia Touch」参照)と同じスマートプロダクトの製品。スマートプロダクトでは「コミュニケーションの未来を創造する」というビジョンのもと、コミュニケーションロボットの「Xperia Hello!」やウエアラブルデバイスの「SmartBand Talk」なども開発している。

ソニーによると「Xperia Ear Duoはスマートフォン(スマホ)やウエアラブルデバイスによるコミュニケーションをサポートしつつ、目の前にいる人とのつながりもおろそかにしない製品の開発を目指している」(同社広報)という。

そう考えると、Xperia Ear Duoは、腕時計のように一日中つけていてこそ意味のある製品と言えるだろう。リラックスした時間に少しだけ音楽を楽しみたいのであれば、普通のイヤホンでも十分だからだ。

一日中つけていると考えたとき、気になるのがバッテリーの持ち時間。音楽再生時の連続駆動時間は最大4時間。1日ずっとつけっ放しにしておくには心もとない。後継モデルではバッテリー駆動時間の改善にも期待したい。またデザインも重要になってくるだろう。

最近は、Xperia Ear Duoだけでなく「耳をふさがない」で音楽を楽しめるというコンセプトの製品が増えている。スマホが普及して場所を問わず音楽が楽しめるようになった今だからこそ、音楽を聴きながら周囲の音や声にも反応できる仕組みが求められているということだろう。次回はやはり耳をふさがずに音楽が楽しめるBOSEの肩のせスピーカー「SOUNDWEAR」を試用してみる。

津田大介
 ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。「ポリタス」編集長。1973年東京都生まれ。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。主な著書に「ウェブで政治を動かす!」(朝日新書)、「動員の革命」(中公新書ラクレ)、「情報の呼吸法」(朝日出版社)、「Twitter社会論」(洋泉社新書)、「未来型サバイバル音楽論」(中公新書ラクレ)ほか。2011年9月より週刊有料メールマガジン「メディアの現場」を配信中。

(編集協力 藤原龍矢=アバンギャルド、写真 渡辺慎一郎=スタジオキャスパー)

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