靴に迷ったら、ローファーなどで、ちょっとハズすとさらにオシャレな雰囲気が増します。
要するに、都内のおしゃれビストロにエスコートできる、そんなきちんと感が女性の好感度の目安。2回目のドレスコードは、実は「ビストロカジュアル」が女心のつかみのコードなのです。
そして、しばらくは、やはりデートは「襟付き」が無難。ピークドから、普通のラペル、布帛(ふはく)からニットへとだんだん肩の力を抜き、盛夏にはポロや開襟シャツになる。その頃になれば自分の趣味のご披露も、「うふ、なに、これ、変な柄~」などと、あっさり受け入れてくれる距離感に。
■迷ったら襟付き
「ユニクロは半年寝かせろ」
西麻布の「勝ち乗り武将」たちの口伝の極意は、個性発露のタイミングを見極めた至言です。その段階になれば、そう、天下統一も時間の問題。それまでは「迷ったら襟付き」が、恋の関ケ原には正解なのです。
ちなみに、男性のジャケットは、着るためだけにはあらず。
冷房で冷えた女性を守ってくれる、大きなショール的役割もございます。なので、自分は着なくても襟ものは盛夏でも一枚ご準備を。さりげないエスコート感は、どんなおつきあいの段階でも、女性は「あら~」とウエルカムなのですから。

ファッションディレクター。大学卒業後、銀座和光を経て、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)入社。25ans(ヴァンサンカン)編集部で活躍後フリーとなり、ラグジュアリーなスタイルを得意とするスタイリストに。男性向けスタイリングの提案、商品企画も手がける。
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