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立川談笑、らくご「虎の穴」

常識とは一線を画すサッカー部 立川吉笑

2018/6/24

イラスト=PIXTA

 隔週日曜に更新している師匠・談笑と私による連載企画。毎度ばかばかしい話をお伝えしてますが今回もよろしくお願い致します。

 楽しみにしていたサッカーワールドカップ(W杯)が開幕して、寝不足気味の最近です。ロシアはまだ時差が少ない方とはいえ、試合を見終わってからも気持ちが高ぶっているから、なかなか眠りにつくことができないでいます。

 日本代表のプレーを見ながら、どうしても思い出すのはサッカー部だった高校時代のことです。それほど強いチームじゃなかったけど3年間本気で頑張ったから、卒業して十数年たった今でもたまに部活のことを思い出します。

なぜそんなことになったのか…

 なぜそんなことになったのかはいまだに解せませんが、うちのサッカー部には部員が1万4298人いました。全校生徒数は736人だったことを考えると、それより多い1万4298人がサッカー部員であることは驚異的といえます。

 1万4298人のうち1軍として活動できるのは30人、その中からベンチ入りできるのはたったの20人ですから、レギュラーメンバーになるのはとても狭き門です。僕は2年の春までは324軍と325軍を行ったり来たりしていましたが、その年の夏休みに身長が4ミリも伸びたことで競り合いに強くなり、秋季大会からは1軍入りできました。それまでは友達だったボールとその頃一線を越えてしまい、ボールは彼女になったことも影響しているのかもしれません(結果的には数カ月で別れてしまったから、すぐに「ボールは元カノ」になってしまいました)。

 部員数が数千人規模のサッカー部に所属していた方は誰もが納得してくれると思いますが、これだけ部員数が多いと大変なのは背番号です。

 肩幅が2メートルあったゴールキーパーの松永は別として、一般的な高校生の背中に収まる番号は3桁です。

 つまり999番まではユニホームを用意できますが、残りの1万3000人分が足りなくなってしまうのです。1軍じゃないから背番号は無しでいいんじゃないのか、という意見もありましたが、やっぱりみんな大事なチームメイトです。たとえ何軍であれ背番号は渡してあげたいというのが人情です。どうしたものか、みんなで会議をし、背中以外にも番号を割りふることで解決に至りました。

 うちのチームには背番号「9」の選手が2人いました。武田と柳沢です。

 「同じ番号の選手がいたら背番号としておかしいじゃないか!」と思われたかもしれませんが、そんなことはありません。武田も柳沢も確かに背番号が同じ「9」だから区別がつかないですが、一方で膝小僧番号は武田は「21」、柳沢は「342」と、それぞれ違うのでそこで差別化ができるのです。「背番号9、膝小僧番号21」が武田、「背番号9、膝小僧番号342」が柳沢と覚えてください。

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