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スピルバーグ新作に抜てき 森崎ウィンが体験した現場

日経エンタテインメント!

2018/7/10

近年、社会派ドラマ作品が続いていたスティーブン・スピルバーグ監督が、久しぶりに手がけたSF大作映画『レディ・プレイヤー1』。日本では4月20日に公開され、興行収入25億円を超えるヒットを記録している。

本作には、ミャンマー出身で、男性ダンスボーカルユニット・PrizmaX(プリズマックス)のメンバーとして活動する森崎ウィンが出演。スピルバーグ監督自らが選考に加わったオーディションで、主要キャラクターの1人であるダイトウ/トシロウ役を勝ち取った。スピルバーグ監督との仕事の現場、PrizmaXとの両立、そして今後の目標などを聞いた。

1990年8月20日生まれ、ミャンマー出身。2008年ダンスボーカルユニット「PrizmaX」に加入し、メインボーカルとして活躍中。俳優としても『ごくせん THE MOVIE』(09年)で映画デビュー(写真:中川真理子)

『レディ・プレイヤー1』の舞台は、今から27年後。世界中の人々が、なりたい自分の姿(アバター)になって理想の人生をすごせる「OASIS(オアシス)」というVR(バーチャルリアリティ)の世界で楽しむことを生きがいにしていた。

ある日、オアシスの創設者が亡くなり、遺言が発表される。その内容は、オアシスの3つの謎を解いた者に全財産の56兆円とこの世界を与えるというもの。主人公とその仲間たちは、隠された宝の争奪戦を繰り広げる…。 森崎が演じるのは、現実世界では「トシロウ」、オアシスの世界では侍姿のアバターで「ダイトウ」と呼ばれる日本人の青年。撮影は、2016年6月からイギリスでスタートした。

「監督の指示は細かいところは細かいですね、かなり。自分の中での明確な答えがあるので、迷わず『こうしてほしい』という指示がありました。映画ではモーションキャプチャーやCGが多くて、撮影現場では簡易的なCG映像を見ながら撮影するんですが、監督は僕らがイメージをつかめるような指示を出してくれて。驚いたのは、撮影中も監督だけしゃべっているところ。普通は、カメラが回っているとだいたいみんな静かになるんですけど、監督はしゃべりながら演出するんです。声は、あとからカットしているんだと思います」

監督が一番楽しんでいた!?

「今思うとですけど、監督は役者のせいにしないんですよ。明らかに僕のミスという場合でも、『今、カメラがおかしかった』『ライトが』と言う。周りのスタッフの方たちも長年やっているチームなので、わかっているんですよね。気持ちよく、のびのびとさせてくれて。取り直すときも、持ち上げて持ち上げて、『いいね、いいね、もう1回やってみよう』と。そして本当にいい演技ができたときは、『それを求めてた! それだよ、それ!』と言ってくれる。

現場では監督が一番楽しんでいたんじゃないかなと思うくらいに、撮影を楽しんでいました。ライブアクションの撮影をしているときに、『We're making movie!』って叫んだんですよ。CGよりもライブアクションのほうが演じている姿が見えるから楽しいんだろうなと思いましたね。偉大な監督が楽しんでいる様子を見ると、僕らも燃えますよ。やりましょう! みたいな。1つの大きな家族のような感じでしたし、ビッグダディみたいな存在でした」

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