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スピルバーグ新作に抜てき 森崎ウィンが体験した現場

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NIKKEI STYLE

近年、社会派ドラマ作品が続いていたスティーブン・スピルバーグ監督が、久しぶりに手がけたSF大作映画『レディ・プレイヤー1』。日本では4月20日に公開され、興行収入25億円を超えるヒットを記録している。

本作には、ミャンマー出身で、男性ダンスボーカルユニット・PrizmaX(プリズマックス)のメンバーとして活動する森崎ウィンが出演。スピルバーグ監督自らが選考に加わったオーディションで、主要キャラクターの1人であるダイトウ/トシロウ役を勝ち取った。スピルバーグ監督との仕事の現場、PrizmaXとの両立、そして今後の目標などを聞いた。

『レディ・プレイヤー1』の舞台は、今から27年後。世界中の人々が、なりたい自分の姿(アバター)になって理想の人生をすごせる「OASIS(オアシス)」というVR(バーチャルリアリティ)の世界で楽しむことを生きがいにしていた。

ある日、オアシスの創設者が亡くなり、遺言が発表される。その内容は、オアシスの3つの謎を解いた者に全財産の56兆円とこの世界を与えるというもの。主人公とその仲間たちは、隠された宝の争奪戦を繰り広げる…。 森崎が演じるのは、現実世界では「トシロウ」、オアシスの世界では侍姿のアバターで「ダイトウ」と呼ばれる日本人の青年。撮影は、2016年6月からイギリスでスタートした。

「監督の指示は細かいところは細かいですね、かなり。自分の中での明確な答えがあるので、迷わず『こうしてほしい』という指示がありました。映画ではモーションキャプチャーやCGが多くて、撮影現場では簡易的なCG映像を見ながら撮影するんですが、監督は僕らがイメージをつかめるような指示を出してくれて。驚いたのは、撮影中も監督だけしゃべっているところ。普通は、カメラが回っているとだいたいみんな静かになるんですけど、監督はしゃべりながら演出するんです。声は、あとからカットしているんだと思います」

監督が一番楽しんでいた!?

「今思うとですけど、監督は役者のせいにしないんですよ。明らかに僕のミスという場合でも、『今、カメラがおかしかった』『ライトが』と言う。周りのスタッフの方たちも長年やっているチームなので、わかっているんですよね。気持ちよく、のびのびとさせてくれて。取り直すときも、持ち上げて持ち上げて、『いいね、いいね、もう1回やってみよう』と。そして本当にいい演技ができたときは、『それを求めてた! それだよ、それ!』と言ってくれる。

現場では監督が一番楽しんでいたんじゃないかなと思うくらいに、撮影を楽しんでいました。ライブアクションの撮影をしているときに、『We're making movie!』って叫んだんですよ。CGよりもライブアクションのほうが演じている姿が見えるから楽しいんだろうなと思いましたね。偉大な監督が楽しんでいる様子を見ると、僕らも燃えますよ。やりましょう! みたいな。1つの大きな家族のような感じでしたし、ビッグダディみたいな存在でした」

『レディ・プレイヤー1』が日本で公開されると、あるシーンが広く話題を集めた。それは物語の終盤、森崎が演じるダイトウが日本語で「オレはガンダムでいく!」と宣言し、「機動戦士ガンダム」の RX-78-2 ガンダムに変身する場面。もともとは英語のセリフだったが、スピルバーグ監督の提案により日本語に変更されたという。そして、森崎に日本語のセリフを決める権限が与えられた。

「現場に日本語のネイティブが僕しかいなかったんです。有名な『アムロ行きます!』というセリフにひっかけるとか、いろいろ悩みました。迷いもあったけど、監督が言っていたのは『命を落とすかもしれないという覚悟を持った、戦いに行く前の侍の気持ちでやりたい』と。そこで、『オレはガンダムでいく!』というセリフに決めましたね。

監督はレジェンドな方ですけど対等に話してくれますし、僕が提示したものも盛り込んでくれる。例えば、侍のアバター姿でお辞儀するシーンでは、撮影に備えて殺陣を習っていたので、『日本ではこうするんですよ』と伝えたところ、いいねと所作を採用されました。あと、アバターの刀が右についていたんですよ。『これは絶対に左にしてください』と話して(笑)」

森崎は、1990年8月20日生まれの現在27歳。ミャンマー出身で、小学4年のときに日本に移住し、2008年に俳優デビュー。同年、PrizmaXの一員としての活動もスタートした。ミャンマー語、日本語、そして英語を使いこなす森崎だが、撮影開始当初は現場でのコミュニケーションに苦労したと言う。

「英語は日常会話レベルです。発音などはできますけど、ネイティブではないので自分の思いを伝えるのに苦労しました。例えば『ダイトウという役をこう思っているから、こう演じたい』といった、バックボーンを作る上での話し合いができなかった自分がくやしくて。世界を目指す上では英語は必須ですね」

言葉にして、自分を追い込むタイプ

『レディ・プレイヤー1』のオーディションは15年の春にスタートした。実はオーディションに参加する前の15年4月1日、森崎はブログに「ハリウッド映画の出演が決まりました」と書いていた。もちろん、これはエイプリルフールのネタとして。ただ、ハリウッドへの思いはあったという。

「あとで誰かに言われて、書いていたことを思い出したんですよね。びっくりしました(笑)。ハリウッド映画出演はもちろん目標にあったので書いたんですけど。言葉にすること、言って自分を追い込むタイプなのかなと思います。言ったからにはやらないとなって思いますし(笑)。『レディ・プレイヤー1』の撮影中、英語で苦しんだときにも日記に『自分ならできる』と書いていて。

母親から『自信って、自分を信じること』って学んだんです。自信って、自意識過剰にもつながるような悪い面もあるように聞こえてしまうこともあるんですけど、母親は『自分を勘違いするな、でもけなすな。ありのままを知れ』と言い続けてくれました。オレはこれができる、でもこれはできない、だからこれを頑張る。いい言葉を教えてもらったなと思います」

望んでも経験できないスピルバーグ監督との現場。大きなチャンスをつかんだ今、次のステップをどう考えているのかと聞いたところ、謙虚な答えが返ってきた。

「偉大な方が認めてくださったという点では、自信は付きました。でも、それよりも自分の無力さを知れたというか。オレってまだまだなって。この作品の撮影後、『10年以内にアカデミーを取るって目標を立てたんです』。これも、あえて言うことでもっと自分にプレッシャーをかけて、もっとやらないとダメだと。撮影の現場はもちろん楽しいんですけど、楽しいことがずっと続くわけではないのも分かっているので」

演技と音楽、両軸でやっていく

「『ハリウッドいったら、音楽をやめちゃうの?』と言われることもあるんですけど、『やめないから。むしろPrizmaX引っ張っていくから』と思ってます。PrizmaXをアジアツアーに連れて行きたいんです。それは、オレがいるからできることだと思うし。ミャンマーでも、ありがたいことに知ってくれている方、応援してくれている方がたくさんいますし、そういう意味では『オレらはアジアツアーができるまでになった』と恩返しがしたいです。僕が窓口になって、自信を持ってやっていきたい。

演技と音楽、両軸でやっていきます。音楽はあと2年で、アジアツアーが見える位置にいたいですね。役者としては、今はとにかく経験を積みたい。演じることを、肌で常に感じていたい。次の作品も決まっているんですけど、毎回が勝負で、気にってもらえれば次につながりますし、つなげていかないとだめなので。しかも、作品は縁ですから。音楽って、自分から発信することができるので目標って立てやすいって感じるんですが、演技は、自分じゃコントロールできないもの。15年にオーディションを受けた『レディ・プレイヤー1』が18年に公開ですからね。ただ、撮影の現場にはずっといて、次のハリウッドの扉が見えたときには開けにいきますよ、もちろん。英語も勉強していますし、日々アンテナを張って。その準備もしています」

(日経エンタテインメント!編集 羽田健治)

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