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10銘柄10万円でテーマ投資 銘柄選びお任せサービス

2018/6/21

写真はイメージ=PIXTA

 旬のテーマに関連する複数の株式に少額で投資できるサービスがあると聞きました。どのようなサービスでしょうか。

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 注目のキーワードから成長を見込める分野を探して投資する「テーマ投資」を少額で始められるサービスが広がりつつある。1つのテーマに関連する10銘柄に10万円程度で投資できる。

 株式は取引所での最低投資単位(単元)が決まっていて、1単元株を買うのにまとまった金額が必要になることが多い。新サービスは単元未満株を組み合わせ、少額で複数銘柄に投資するパッケージを提供する。

 2015年創業のインターネット証券、フォリオ(東京・千代田)は「仮想現実(VR)」「自動運転車」などの先端技術のほか、「働き方改革」「カジノ解禁」など現在約60のテーマを扱う。SBI証券も17年9月、投資情報サービス「みんなの株式(みんかぶ)」のデータを使った「テーマキラー!」というサービスを始めた。

 フォリオは独自のデータ解析技術でテーマごとに関連銘柄を抽出後、資産運用経験者が業績などを分析して上位の銘柄を選別する。10銘柄の配分比率は「バランス型」「ディフェンス型」「グロース型」「バリュー型」の4つから選ぶ。

 SBI証券では、みんかぶが独自分析した成長性の高い関連銘柄のパッケージを提供する。やはり10銘柄10万円が目安だ。少額投資非課税制度(NISA)口座にも対応する。

 両社は銘柄の選別方法が違うため、同じテーマでも構成銘柄が異なる。例えば「ドローン」。構成比率の高い3銘柄はフォリオが村田製作所、OKI、デンソー。SBIはドーン、モルフォ、イメージワンとJASDAQやマザーズ銘柄が並ぶ。運用成績(14日時点)はそれぞれ前年比2.67%(バランス型)、同マイナス2.37%だ。

 SBI証券はテーマごとのパッケージの中から銘柄ごとに購入株数を決めたり除外したりできるが、両社とも注文は一括でできる。ネットで24時間可能だ。

 フォリオの甲斐真一郎社長は「身近で土地勘のあるテーマを選ぶだけで、成長性の高い分野の銘柄に分散投資できる。自分で銘柄を選ばなくていいので、株式投資初心者に活用してほしい」と話す。

 ファイナンシャルプランナーの高橋忠寛氏は「個別株投資を始める前に、値動きの特徴などを学ぶには有効」とする一方で、「同じテーマ関連の銘柄は似たような値動きをしがち。長い目で見た資産形成には不向き」と注意喚起する。

 いま話題のテーマが5年後、10年後も続いているとは限らない。銘柄選びをお任せにできる手軽さが魅力ではあるが、定期的に投資したテーマの値動きや銘柄の構成比率などを確認する必要があるだろう。

[日本経済新聞朝刊2018年6月16日付]

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