綾瀬はるか、女優1位返り咲き 吉岡里帆ら急上昇タレントパワーランキング2018 女優編

日経エンタテインメント!

2018年版のタレントパワー総合ランキングには、綾瀬はるか、新垣結衣、石原さとみ、深田恭子と過去最高となる女優4人がトップ10入りした。また、女優部門においては、17年は5位までのパワースコアが40ポイントを上回ったが、18年は7位の北川景子までが40ポイントを超えている。タレント全体において、女優の存在感が増しているといえる。

日経エンタテインメント!が発表している「タレントパワーランキング」は、アーキテクトが3カ月に1度実施している、タレントの「認知度(顔と名前を知っている)」と「関心度(見たい・聴きたい・知りたい)」の調査を基に、2つのデータを掛け合わせて「タレントパワースコア」を算出、ランキング化したものだ。(調査の詳細は総合編の「タレントパワー、マツコ3連覇 石原さとみ4位浮上」をご覧ください)

女優部門トップは綾瀬はるか。13~16年に続いて、5度目の1位獲得。これに新垣結衣、石原さとみが続き、トップ3の顔ぶれは17年と変わらなかった。

ベテラン女優陣に勢い

18年、まず目を引くのはベテラン女優の躍進だ。17年4月期の主演ドラマ『緊急取調室』シーズン2が初回視聴率17.9%をマークするなど注目を集めた天海祐希は、5年ぶりに女優部門トップ5へ返り咲き。石田ゆり子は16年の83位、昨年20位から2年連続で大きく順位を上げて8位となり、初のトップ10入りを果たした。

スコアは小数点第2位で四捨五入。順位は第2位以下も含めてつけた。

綾瀬、新垣、石原らと共に“黄金世代”と呼ばれる85~88年生まれの女優たちも好調だ。87年生まれの長澤まさみは、映画『銀魂』やカンヌ国際映画祭にも出品された主演映画『散歩する侵略者』などで新しいファン層を獲得して、17年の16位から9位に上昇。18年4~6月に放送されたフジテレビ系月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』で主演しており、今後さらなるスコアの上昇が予想される。88年生まれの戸田恵梨香も、17年夏に7年ぶりの続編となった『コード・ブルー‐ドクターヘリ緊急救命‐3rd Season』に出演し、17年の41位から大幅に順位を上げて21位。86年生まれの北川景子は、18年、NHK大河ドラマ『西郷どん』に出演中。17年の4位から順位こそ落としたものの、パワースコアは上昇している。

その下の世代に目を向けると、17年上半期のNHK朝ドラ『ひよっこ』でヒロインとして活躍した25歳の有村架純が6位。3位だった16年以来のトップ5入りは逃したがスコアは伸ばしており、20代女優をけん引する存在であることに変わりない。さらに23歳の土屋太鳳(13位)、26歳の高畑充希(17位)、同じく26歳の波瑠(26位)と順位を上げる20代女優が増加。なかでも大きなランクアップとなったのは、23歳の広瀬アリスだ。17年後期の朝ドラ『わろてんか』出演が好評を得て、17年の60位から29位へ急浮上した。

U-20の女優では、18年6月に20歳になった広瀬すずが初めてトップ10に入ったほか、子役時代から活躍する芦田愛菜が中学生になってからバラエティ番組出演も増えてランク入りした。若手の層は、確実に厚くなりつつある。