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東京・芝浦のディスコ「ジュリアナ東京」(1993年)

東京・芝浦のディスコ「ジュリアナ東京」(1993年)

バブル期の大量採用時代にビジネス社会にデビューしたバブル入社組。現在アラフィフを迎えている。その世代の評判が「今すこぶる悪い」と人事・組織コンサルタントの相原孝夫氏は言う。自身同世代である相原氏は、バブル入社組への応援歌として新書『バブル入社組の憂鬱』(日経プレミアシリーズ)を刊行した。この世代が現役生活の残された時間を有益に過ごすには、どうすればいいのか、本書の一部を抜粋して連載で紹介する。

◇    ◇    ◇

バブル入社組が憂鬱になる5つの原因

バブル入社組、世代の憂鬱に関して気になり出したのは、5年近く前になる。きっかけは、大学と高校の同窓忘年会に出たところ、同級生たちの様子が以前と違っていたことであった。

実は年末は、コンサルティング業は多忙を極める時期であり、忘年会も例年サボりがちだった。数年ぶりに出てみると、同級生たちの表情が見るからに冴えなかったことがとても気になったのだった。

疲れているようでもあり、すっかりやる気をなくしているふうでもあり、何人かの人は急に歳をとってしまったかのようにさえ見えた。皆、40代後半になっていた。

その数年前、40代前半の頃に会った時とは、隔世の感があった。この数年の間に何があったのだろうか。その後、同級生たちをはじめ、同世代と意見交換を重ねた結果、以下のような問題が浮かび上がってきた。

1 今の時代に合わない

まずは、元も子もない原因になるが、バブル入社組の入社時のビジネス環境と現在の環境とがあまりにも違うため、若い頃に身についた思考様式や行動様式がミスマッチを起こしているということがある。

たとえば、右肩上がりの環境下では、比較的自由度高くものごとに取り組むことができ、失敗も許容された。しかし、その後はどんどん自由裁量の余地が制限され、失敗も許容されづらくなり、チャレンジできなくなっていった。新たなことにチャレンジすることこそが仕事だと思っていたものが、急に許容されなくなり慎重さが求められるようになったのだ。

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