「吉田カバン」を展開する吉田(東京・千代田)は2017年11月に直営店のポーター表参道店(東京・渋谷)2階部分を増床オープンした。旅をテーマに自転車やスーツなどの名品と共同企画した商品を提案し、自社のかばんと売り込む。高級感を醸成してブランドの価値を高める戦略だ。
「他のかばん屋にない高級感もあるし、スニーカーなどもあって親しみやすい」。同店の2階が増床オープンしたと聞いて来店した都内在住の20代男性は笑顔で店内を巡っていた。
増床した2階には店の中央に設けたらせん階段で行ける。レコードからビートルズなど往年の名曲が流れてくる。音響機器は米高級ブランド「マッキントッシュ」のアンプを使うこだわりよう。レコードは一部購入も可能だ。
■「旅」をテーマに自転車やスーツも
新しいフロアは「旅」がテーマ。英高級自転車メーカーのアレックスモールトンと企画した自転車(税別41万円)や、英ブランド、ケイスリー・ヘイフォードのスーツ(税別10万円)などが並ぶ。
コラボではないが数百万円する独ライカの高級カメラも置く一方で、スニーカーやパーカーなど親しみやすいコラボ商品も並べた。これらの商品と自社のかばんとを組み合わせて提案することを狙う。