ゲーマーも栄養管理 eスポーツにかける米国の本気現地の最新トレーニング施設を見る

今年3月に完成したeスポーツチーム「チームリキッド」の訓練施設。デルがゲーム用PCなどを提供した
今年3月に完成したeスポーツチーム「チームリキッド」の訓練施設。デルがゲーム用PCなどを提供した

米国では、ゲーム対戦競技「eスポーツ」がゲームの楽しみ方の一つとして定着している。トップ選手たちはどのような環境で腕を磨いているのか。有力チーム「チームリキッド」が今春に開設したトレーニング施設を訪ねたところ、最新のゲーム機器はもちろん、専属シェフによる栄養管理から選手の映像を撮るスタジオまで万全の体制を整えていた。

選手の練習風景。椅子は長時間ゲームをしても疲れない設計で、4万円近くする特注品という

ロサンゼルスの中心部から西へ車で45分。サンタモニカ市にある倉庫街の一角に「Team Liquid(チームリキッド)」の文字と馬の形をしたチームのエンブレムが描かれていた。

同チームはオンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」などの大会で好成績を収める世界的にも有名なチームの一つだ。デルテクノロジーのゲーム用パソコン部門「エイリアンウエア」や、ゲーム配信のツイッチなどがスポンサーに名を連ねている。

キッチンでは専属のシェフが栄養を考慮して選手たちの食事を作る

18年3月、チームリキッドはデルと組んで、映画制作会社が使っていた倉庫を選手のトレーニング施設へと大改装した。740平方メートルの施設は高い天井から太陽光が差し込み、高さを変えられる机やくつろぐためのソファが並ぶ。訪ねる前は日本の「合宿所」のような施設を想像していたが、今どきのスタートアップ企業のオフィスに近い。

チームリキッドとの窓口を務めるデルの北米eスポーツ担当、デビッド・チェン氏は「チーム運営に最高の環境をつくった」と胸を張る。同施設を使う選手やコーチは約20人。eスポーツの大会は週末に開かれるため月曜は大抵休み。火曜から金曜にかけて、この施設で次の試合への作戦を練ったり練習したりする。

トレーニング中の食事は禁止

LoLの選手の場合、午前9時ごろに施設に到着し朝食をとる。その後は120インチの巨大プロジェクターを使える部屋でコーチらと戦術などの打ち合わせ。それからチームメート5人が1列に机を並べた部屋へ移動し、午前11時から午後2時ごろまで練習する。昼食の後は休憩を挟みながら午後8時まで練習を続け、夕食をとってから帰宅するのが1日の流れだ。